【JAPAN最新号】This is LAST、「ロックであること」と「ポップであること」を磨き上げてたどり着いた最新曲“沼超えて湖”を語る

【JAPAN最新号】This is LAST、「ロックであること」と「ポップであること」を磨き上げてたどり着いた最新曲“沼超えて湖”を語る

This is LASTは「王道直球ど真ん中」で売りたいから、
どストレートを曲に落とし込みたい

前回、“Strawberry”リリースの際にインタビューした時、菊池陽報(Vo・G)は悩んでいた。フロントマンとして、ボーカリストとしてより圧倒的な存在になりたい、でもまだ足りない、そう言って「自信がない」とまで言っていた。その苦悩はもちろんそんな簡単に解消されるものではなく、実際今も彼は悩みながら音を鳴らし、歌い続けている。だが、その後リリースされてきた楽曲を聴くと、悩みながらも前に進んできたことがしっかりと伝わってくる。一方ではバンドの枠を押し広げるような挑戦を繰り返しながら同時に王道のメロディとサウンドでThis is LASTのど真ん中を射抜くような曲も生み出す。丁寧にバランスを取りながら、着実に彼らは進化を続けている。ドラマ『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』オープニング主題歌となっている新曲“沼超えて湖”はそのバランス感覚が結実した1曲。ちゃんとポップ、でもちゃんと新鮮な、LASTの新たな代表曲になるかもしれない。

インタビュー=小川智宏 撮影=北岡稔章
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年8月号より抜粋)


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