最新作『サインズ』を引っ提げて来日したテデスキ・トラックス・バンドだが、その来日公演は、あまりにも懐の深い音楽性を自由に披露していく素晴らしいものだった。このバンドは、スーザン・テデスキとデレク・トラックスという、アメリカのブルース・ロック界の最強実力者ふたりが夫婦となり、それぞれのバンドがそのまま合体した大所帯として知られている。もともと、ふたりが各自で目指してきたものは、ブルース、ゴスペル、R&B、ファンク、ジャム・ミュージックなどをすべてのみ込んでいく活動で、テデスキ・トラックス・バンドはその究極の実践バンドとして結成されたものだ。コフィがまだ生きてたらって考えない方が無理だよ。でも、やれることは、作品にふさわしい気持ちでライブを届けていくことだけなんだ
このバンドの驚異的なミュージシャンシップと、スーザンの無敵のボーカル・パフォーマンス、さらにデレクの天下一のギターワークが加わることで、その目指すところはアルバムごとに実現されてきたと思うが、今回の『サインズ』はとりわけ彼らの資質が強烈に打ち出された内容になっている。それは、このアルバムが、やむにやまれぬ表現衝動によって強烈なまでに突き動かされた作品だからだ。そして、それが今回のあまりにも素晴らしいライブにも繋がっていたことは間違いない。このアルバムが抱えているものについて、デレクに訊いたインタビューが『ロッキング・オン』8月号に掲載されている。(高見展)
この記事はトム・ヨークが表紙巻頭の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。
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