ほくりくアイドル部はメンバー全員が必要とされているグループ(松井)
――今作『1st Season』は全シングルのリード曲、タイアップ曲を網羅し、カバー曲も収録されている全16曲という大ボリュームの作品。ギターロック、ピアノロック、ストリングスの入ったバラード、トロピカルハウス、ラップ曲など、音楽性も多彩です。
宮村 3年間の感謝の気持ちや、3年間のいろんな経験のなかで生まれた想いが込められています。“Golden Smile”は中新さんの後輩の石川拓磨さんが作詞作曲をしてくださったんですけど、石川さんがわたしたちのことを想ってゼロから作ってくださった曲なんです。「これってわたしたちのこと?」と思うから歌っていてなおさら気持ちがこもるというか。何度もくじけそうになったけど、それでも頑張ってきたから今があるよね――と歌っとっても踊っとっても思う。どの曲も歌っていて「いい曲やな~!」って泣きそうになったりする(笑)。
奥村 わかる! どの曲も北陸出身のアーティストさんが制作してくださっているんです。この3年で協力してくださる方々が増えたからこそ出来た1枚。まさに集大成ですね。
宮村 聴いていると「頑張ってきて本当に良かったな……」と思いますね。ライブを観てもらってから聴いていただけると、より楽しめるんじゃないかな。
松井 ライブのあとのCD特典会で、サインを書いたり、みなさんにライブの感想をいただいたりお話をしたりできるのもすごくうれしいんです。歌詞カードもメンバーのキャラクターを生かした写真を使っていて、今日ならではのことをサインと一緒にコメントに書いたりするので、ライブの思い出として持って帰って楽しんでいただけるようにしています。
――CDがライブTシャツやグッズのような意味合いを果たしているところが大きいということですか?
松井 やっぱり今の時代、CDは本当に好きなアーティストのものしか買わない人が多いと思うんです。そのアーティストの良さはライブを観ないとわからないと思うし、アイドル部のライブも曲だけで伝えきれない良さがある。実際にパフォーマンスするわたしたちのことを観て、「いい!」と思っていただいてからCDを買っていただきたくて。それをカーステとかで毎日聴いてもらえたら幸せですね。
奥村 そうだね。わたしたちのライブで必ず1曲目に披露する“マイメロ!”がアルバムでも1曲目なので、ライブを思い出してもらえると思います。
――ほくりくアイドル部初のバラード“kimiwa”は山田紗千華さんのソロ曲ですが、なぜ彼女に白羽の矢が立ったのでしょう?
宮村 もともと中新さんはメンバーそれぞれの個性を生かすことを大事にしながら、グループのバランスを取ってくださっていて。だからメインボーカルである星香以外のメンバーで歌っている曲もあるんです。彼女(山田)はすごくか弱い女の子で、“kimiwa”はそんな彼女だから歌える曲だと思いますね。
松井 バンドサウンドの“マイフレンド”は最年少組のメンバーが歌ってますね。ほくりくアイドル部はメンバー全員が必要とされているグループなんです。
宮村 だから「アイドルになりたいけど東京に行くのはちょっと怖い」という北陸の若い子たちにもどんどん加入してもらえたらうれしいですね。
みんなを元気にしたい、笑顔にしたいという気持ちはどのステージでも同じ(奥村)
――お話を伺っていて、アイドル部の活動一つひとつに寄り添っているのが、アイドル部の楽曲たちなのだろうなと思いました。
松井 ああ、うれしいです。わたしはアイドル部の曲が好きだし、「アイドル部の曲いいね」と言ってもらえることもすごく多いので、「アイドル部のメンバーとしてこの曲たちを歌いたい!」という気持ちが強いんです。これまでの曲たちだけじゃなくて、まだ聴いたことがない次の新曲も歌いたいし、その次の新曲も歌いたい。やめたらアイドル部の曲を歌えなくなるから、まだやめたくない! ――そういう気持ちになるくらい自信があります。すごく好きな曲ばかりですね。
――ほくりくアイドル部は今後、金沢支部、富山支部、福井支部のように規模を大きくしていくことを目標に掲げているそうですが、となると監督顧問やキャプテンの立場も重要になってくるのではないでしょうか。
松井 わたし個人としては指原莉乃さんみたいにプロデュースできたらなと思っているので、メンバーの個性を引き立てるためのアドバイスをたくさんできる人間になりたいですね。ほくりくアイドル部はメンバーみんながやりたいことを見つけて、自分の秀でている部分がどこなのかを知っているグループにしたい。そのためにも個々でもグループでももっと成果を出したいなと思っています。もっともっと大きく北陸から発信していきたいですね。
宮村 ゆかり姫は個性を見つけるのがうまいので、わたしは監督顧問として全体を統括できるような、今まで得てきた気付きやノウハウを若い世代のメンバーに教えられるような立場になれたらと思っていますね。
――まずは2020年1月の金沢市文化ホール単独公演を成功させるところからでしょうか。武道館アーティストでも難しい金沢1000人チャレンジ、成功することを祈っています。
松井 ありがとうございます。満員になった金沢市文化ホールで、お客さんが盛り上がっている様子が想像できているんです。最近ステージ中に「あ、文化ホールでこういうことがしたい!」っていろいろアイディアが浮かんでくるし、とにかく楽しみで仕方ないですね。
宮村 3年間の活動で知り合えたみなさんが集まってくださるイベントにできたらいいなと思います。みなさんに感謝の気持ちを届けたい。いちばん「ありがとう」が溢れる日にしたいです。
奥村 初めて観た人も「好き」と思ってくれるような、笑顔で溢れる最高のライブにしたいですね。みんなを元気にしたい、笑顔にしたいという気持ちはどのステージでも同じです。そういう気持ちを忘れずにセンターとしてメンバーみんなを引っ張りたいし、お客さんを引き込みたい。どんな時も輝いている自分でいたいので、みんなとレベルアップしていきたいです。