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haruka nakamuraとヨルシカのsuisのタッグによる、辻村深月の小説を原作とした映画『この夏の星を見る』の主題歌、挿入歌、イメージソングをパッケージ。舞台となる青春の日々やストーリーに添う「星」や「夏」といったモチーフでシンクロを深め、かといって大仰な演出に走りはせず、落ち着いたトーンで統一されている。ピアノやストリングスをメインに普遍的でオーセンティックなメロディを持つ“灯星”、アンビエント的な静謐さから讃美歌のような多重コーラスのサビへと進んでいく“スターライト”に、包み込む安らぎに満たされた“この夏の光”――。果てしない星空へと手を伸ばすようにも、天上から降り注ぐようにも聴こえるsuisの歌声はいずれの曲にもピタリとハマり、どこか神々しさすら覚えるほど。他アーティストとのコラボやカバーでも表現の振り幅を見せている彼女だが、相手や曲のテイストに染まり切らずにあくまでsuisとして、suisである必然性を示すことのできる類稀な才は、本作でも最大限に発揮されている。（風間大洋）（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年8月号より）
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