頭の“ルーズ・コントロール”が鳴った瞬間に「制御不能」という言葉が脳内無限ループすること必至の、性急な衝動そのもののロックンロール! デビュー作『1977』リリースの10ヶ月後、全公演ソールド・アウトという熱狂の中で行われた、ロンドン・アストリア公演5デイズの模様を凝縮したライヴ・アルバムが今作。バンドとロックそれ自体が獰猛な生命体であるかのようなスリリングな躍動感と切迫感が、むせ返るような熱気とノイズの中からヴィヴィッドに伝わってくるし、極彩色のメロディとポップ感に満ちた“ガール・フロム・マーズ”も“ゴールドフィンガー”も“カン・フー”も、2016年の日本に野性むき出しで襲いかかってくる。シャーロット加入→脱退を経て、現在もなお、ロックンロールの蒼き稲妻としてシーンを震撼させ続ける3人の「原点」の爆発力が、そのまま瞬間密封された快盤だ。なお、海外では今作は『1977』20周年記念で行われているヨーロッパ&北米ツアー会場およびバンド公式サイトでの販売のみで、一般販売されるのは日本のタワーレコードだけの予定とのことなので、くれぐれもお買い逃しのないように。(高橋智樹)