スウェードの再結成ツアーが「見栄っ張りで輝かしい」フィナーレを迎える

スウェードの再結成ツアーが「見栄っ張りで輝かしい」フィナーレを迎える - 1993年作 『スウェード』1993年作 『スウェード』

今年の3月に再結成し、ツアーを行ってきたスウェードだが、12月7日にロンドンのO2アリーナでバンドにとって最大規模となるライブを行い、今回の再結成ツアーを締めくくった。フィナーレとなったこのライブでバンドは『スウェード』『ドッグ・マン・スター』『カミング・アップ』『ヘッド・ミュージック』と初期4枚からのヒット曲を披露することとなった。

今回のツアーでスウェードは100クラブ、ロイヤル・アルバート・ホール、ブッシュ・ホールとロンドンの名だたる会場すべてで演奏することにもなったが、02アリーナでのフィナーレはそんな再結成ツアーにはふさわしい終わり方だとボーカルのブレット・アンダーソンはライブ前にNMEに語っていた。

「再結成の最初のライブはロイヤル・アルバート・ホールだったわけだけど、出だしがいきなりそういうもんだったからね、『ここからどうすりゃいいんだ? ギアを落とすのもまずいよな』っていう感じだったんだよ」とブレットは語る。「そこへ誰かがO2でやってみるのはどうって提案して、なるほど、ぼくたちにはうってつけな、気のふれた、見栄っ張りで、輝かしい機会だと思えたんだね」

さらにバンドのこの先の行方については、ライブを終えた数日の間にメンバーとともに決めることにしているともブレットは語っている。

「今のところ、全員まだ本音を胸に秘めているままだから、ライブが終わってその後の感触によってみんなで決めることになると思うよ」とブレットは説明する。「とにかく、今回のツアーで繰り返し気をつけていたのは、活動を特別なものにしなきゃならないっていうことで、毎日毎日を大切にするっていうことだったんだ。だから、これを終えて数日したら、来年なんかやるんだったらなにをしたいのか、それもわかってくると思うな」。

実際のライブでブレットはほとんどMCを挟まなかったが、オーディエンスと頻繁に手を取り合ったり、客席へ降りていくなどして、観客とのコミュニケーションには事欠かなかった。

最後の曲となった“サタデイ・ナイト”でブレットは次のようにバンドの将来をほのめかした。「ありがとう、本当にありがとう。言葉もないくらいで、素晴らしい一夜だったし、ロンドンでのライブではいつもいつも特別なものなんだ。またいつか会えるかもね!」。

スウェードが02アリーナで“アニマル・ナイトレイト”を演奏する動画はこちらから(→http://www.youtube.com/watch?v=ZUbYViVwzUA&feature=player_embedded

セットリストは以下の通り:

'This Hollywood Life'
'She'
'Trash'
'The Drowners'
'Animal Nitrate'
'We Are The Pigs'
'Pantomime Horse'
'By The Sea'
'Killing Of A Flashboy'
'Filmstar'
'Can't Get Enough'
'Everything Will Flow'
'The Next Life'
'The Asphalt World'
'So Young'
'Metal Mickey'
'Heroine''The Wild Ones'
'New Generation'
'Beautiful Ones'
'The Living Dead'
'To The Birds'
'Saturday Night'

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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