緑黄色社会の快進撃が止まらない。2023年の春に出したアルバム『pink blue』以降も、“花になって”をはじめ、タイアップ曲が次々と新たな代表曲になっている。ワンマンツアーでも、フェスでも、自分たち主催イベントでもライブの充実感が凄まじい。4人のメンバー全員がソングライティングに関われて、楽曲ごとに組み合わせを替えながら、企画にマッチしつつ想定以上の感動を呼ぶ作品を生み出す、リョクシャカ独自のシステムはますます時代と化学反応を起こしている。強くなったけど、弱かった時の自分は大切にしてあげたい。
そういう自分がいるからこそ、同じような立場の人の苦しみもわかると思うので
そんな中で今回、注目したのは“恥ずかしいか青春は”“僕らはいきものだから”“馬鹿の一つ覚え”と、長屋晴子(Vo・G)が作詞・作曲を手掛けた最新曲たちに、今までの彼女の詞曲を超越したエネルギーが溢れていること。今までも緑黄色社会の音楽の中で、長屋晴子の生き様は重要なピースのひとつだったが、そこに起きた転機をひもときながら、リョクシャカがこれからどこへ行くのかにまで迫った。
インタビュー=古河晋 撮影=北岡稔章
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年11月号より抜粋)
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