【JAPAN最新号】ゆず、25周年に放つ「1枚目」のフルアルバム――『PEOPLE』で歌われているものとは何か? 全10曲を完全解説!!

【JAPAN最新号】ゆず、25周年に放つ「1枚目」のフルアルバム――『PEOPLE』で歌われているものとは何か? 全10曲を完全解説!!
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号にゆずの最新アルバム『PEOPLE』全曲解説を掲載!

25周年に放つ「1枚目」のフルアルバム――
『PEOPLE』で歌われているものとは何か? 全10曲を完全解説!!

文=小栁大輔/小池宏和 撮影=藤代冥砂


先月号の表紙巻頭特集に続いて、2号連続でゆずの特集をお届けしたい。
25周年に当たる今年、2枚のフルアルバムを作ると発表したゆずが作り上げた1枚目のアルバム『PEOPLE』。この作品は、これまで大きなメッセージを描き、リスナー一人ひとりの日々を肯定するための強い覚悟を持って歌い続けてきたゆずにとって、そのメッセージより手前に存在している、北川悠仁、岩沢厚治というふたりの人間のリアルな息遣いが赤裸々に綴られた作品、と言っていいと思う。
コロナという未曾有の事態のなかで、すべての人々が同じように翻弄され、安心と平穏に満ちた日常を取り戻そうと誰もがもがいてきたこの2年。それはもちろん、ゆずにとってもそういう日々だった。完全リモートで作られた曲もあるし、まるでデビュー時のように無垢で無防備なメロディが歌われる楽曲もある。驚天動地のようなめまぐるしい展開が相次ぐ実験的な楽曲も鮮烈な印象を残すはずだ。
このアルバムで歌われているのは、ゆずの「答え」ではない。新たな答えを求め、さまよいながら、傷つき、それでも歩みを止めずにここまで進んできたふたりがその道程で抱いた情景、その誠実な現状報告のような作品だとも思うし、すべての人々と同じように必死に生き抜いてきた日々の営み、その果てで綴られた10通の手紙のようなアルバムだとも思う。
北川、岩沢を含めた人々すべてのリアルを歌い、つなげていくアルバム。それが『PEOPLE』というタイトルに込められた真実なのだろう。そして、言うまでもなく、ゆずはここから再び始まる回復の日々を信じ、肯定しようとしている。

全10曲の完全解説という形で、『PEOPLE』の全貌に迫ろうと思う。
写真は前回の表紙巻頭の際に撮らせてもらった、最新フォトセッションからの掲載だ。

この号が出る頃には、大規模な全国ツアーに挑んでいるゆず。今再び躍動するふたりの姿を思いながら読んでほしい。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号より抜粋)


【JAPAN最新号】ゆず、25周年に放つ「1枚目」のフルアルバム――『PEOPLE』で歌われているものとは何か? 全10曲を完全解説!! - 『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号
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