2005年発売の5thアルバム『イン・ユア・オナー』より“Best Of You”
『イン・ユア・オナー』のリード・シングルであり、現時点でバンドが発表したシングルの中で唯一、アメリカで100万枚の売上を突破している大ヒット曲がこの“Best Of You”だ。
「現実に向き合うことと愛すること」について歌った歌詞を表現したというこのビデオはU2の“One”、パール・ジャムの“Jeremy”を手掛けた映像監督マーク・ペリントンが監督を務めている。
マーク・ペリントンはこのビデオを撮影する9ヶ月前に妻を亡くしており、「(妻が亡くなって)世界はモノクロじゃなく、色に溢れていて、すべてのものが美しく融合しているって気付いたんだ。そしてこの体験が正に曲のテーマと同じなんじゃないかと思ってる。つまり、痛みと美しさを受け入れ、自分の感情を殺さず、でもポジティブでいるっていうことだよ」と語っている。
監督の言葉通り、生と死のカラフルなイメージに溢れたミュージック・ビデオは息を詰めて見入ってしまう。
「面白MV」は“Resolve”
映画監督であるマイケル・パルミアーリが手がけ、奇天烈な料理を出す寿司屋が舞台になっている。寿司屋の看板娘に恋心を頂き白昼夢のような世界に迷い込むデイヴ、それを心配そうに見つめるテイラー・ホーキンスより印象的なのはなぜか生のタコやうなぎをそのまま食べるクリス・シフレットとネイト・メンデルだろう。
2007年発売の6thアルバム『エコーズ、サイレンス、ペイシェンス・アンド・グレイス』より“The Pretender”
フー・ファイターズの「かっこいいMV」といえばこのビデオが思い浮かぶ方も多いのでは。 ライブでも完璧な盛り上がりをみせる中期の名曲であり、ギターの爆音でロックとしての緊張感とカタルシスが最高潮に達する楽曲同様、機動隊とバンドが対峙し、赤い壁が爆発して画面が真っ赤に染まるビデオも文句なしにかっこいい。
「面白MV」は“ Long Road To Ruin”
「コスプレ」シリーズの最高傑作であるこちらもジェシー・ペレツの監督作品。
2011年発売の7thアルバム『ウェイスティング・ライト』より“Rope”
デイヴが監督を務めている作品。モノクロでメンバーの姿が浮かび上がる様が印象的であり、テイラーのヘビーなドラミングとトリプル・ギターが映えるビデオになっている。
「面白MV」は“Walk”
フォトグラファーとしても知られるサム・ジョーンズの監督作品。MTV Video Music Award for Best Rock Video(最優秀ロックビデオ賞)を獲得しており、デイヴの貴重なカンフー姿をみることができる。
2014年発売の8thアルバム『ソニック・ハイウェイズ』より“Something From Nothing”
バンドの演奏風景と手書き文字の歌詞が踊る、今までになくシンプルなミュージック・ビデオが3本公開されている。同アルバムのレコーディングはアメリカの主要8都市で行われ、その様子がドキュメンタリーとして公開されたことも記憶に新しい。
ミュージック・ビデオも“Something From Nothing”はシカゴのElectrical Audio、“The Feast and The Famine”がワシントンD.C.近郊のアーリントンにあるInner Ear Studios、“In The Clear”がニューオリンズのPreservation Hallで撮影されている。
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2017.08.19 18:00