再びポップ最前線へ

ORANGE RANGE『オボロナアゲハ / もしも』
2013年04月17日発売
SINGLE
ORANGE RANGE オボロナアゲハ / もしも
前作『NEO POP STANDARD』で全曲ほぼ打ち込みによる意欲的な音作りを見せたオレンジレンジ。シングルとしては3年9カ月ぶりとなる本作は、ここ数年の彼らが追求してきた音作りを、バンドサウンドの中で深めた一枚といえる。YOH作曲の“オボロナアゲハ”はインダストリアル的な切れ味の重厚なリズムが印象に残るナンバー。一方、NAOTO作曲の“もしも”は、サイケデリックなテイストを感じさせるミディアム・バラード。前者で聴くことのできる、ハードな演奏とポップでぶっ飛んだ歌詞というバランスは初期から持ち味だし、後者の少しねじれた叙情世界もまた、彼らをスターに押し上げた大きな要因だった。言い換えると、本作はアップデートされたオレンジレンジ・ミュージックなのだ。
多くのアーティストにとって、実験性とポップ性のバランスをどう取るかは頭を悩ませるテーマだ。ところが、中には思うままに実験を重ねているのに、軽々とポップに着地するアーティストもいる。オレンジレンジはそんなバンドであり、本作では彼らのアクロバティックな着地技術が冴え渡っている。(神谷弘一)
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