2022年を締めくくるデジタルシングルにほとばしるのは、自分の美学を貫き通すという決意表明。軽やかさの中に鋭さを内包したトラックに乗る、自分が憧れるロックスターという概念へ何度も訴えかけるボーカルは非常に切実で純粋だ。跳ねたピアノがシンボリックなソロプロジェクトならではの自由なアレンジと、ロックバンドで培った生演奏の説得力と血が通う音色は、彼の人生そのもの。歪んだギターでしか伝えられない情熱が胸をかきむしる。(沖さやこ)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2月号より)
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