現在発売中のロッキング・オン2月号では、トーキング・ヘッズのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「当然40年前の自分を観たわけだけど、こいつは一体誰なんだ?って思ったんだよね(笑)。
まるでキャラクターが登場したように思えたし、とてつもなく奇妙な動きをしているし、しかもやたらシリアスだ(笑)」
(デヴィッド・バーン)
●9月に、この映画がトロント映画祭で初上映された時に、スパイク・リーが、「史上最高のコンサート映画」と称しましたが、多くの人はそれに同意すると思います。あなた達自身はこの映画を作った時に、これほどアイコニックなものになると思っていましたか?
クリス・フランツ(以下、フランツ)
「こうして40年経って観てみても、僕にはこれがアイコニックな作品とは思えないんだ。だから答えはノーだな(笑)。でもスパイク・リーに異論を唱えるつもりはないよ」
デヴィッド・バーン(以下、バーン)
「(笑)これが当時行われていた他のショーとは違うし、特別なものだというのは分かっていたつもりだ。でもそれを映画化したら、どんな風に完成するかは分からないからね。だから賭けではあったんだ」
ジェリー・ハリスン(以下、ハリスン)
「レコードでも映画でも、どんなアート作でも、作ってすぐに素晴らしいと思える時と、この作品がなぜ自分の他の作品より優れているのか理解できるのに数年かかる場合がある。普通は自分が作ったものは全て好きになろうとするものだけどね」
●最初に公開された時と今観るのではどのように違いますか? 今の方が楽しんで観られますか?
ハリスン「僕は、いつ観ても楽しめているよ。でも今観ると新たに気付くこともあって、例えば、『昔の自分は、格好良かったな』とか(笑)。『あのパートは、あの時の方が今より全然簡単に演奏できてたな』とか。時間によって自分の視点は常に変わるものだけど。でも僕ら全員基本的には公開された当時から、本当に喜んでいたし、満足していたんだ。それは今も同じで、今回の場合は、新たな技術が使えたおかげで映像もサウンドもさらにシャープにクリアになったから嬉しかった」
バーン「僕は1ヶ月前くらいにこの新バージョンを観たんだけど、映像もサウンドも最高だと思った。それから当然40年前の自分を観たわけだけど、まずあの頃から随分年を取ったな、とは思った。それから、こいつは一体誰なんだ?って思ったんだよね(笑)。まるでキャラクターが登場したように思えたし、彼と自分の共通点は何なのかを探すような感じだったんだ。彼は、とてつもなく奇妙な動きをしているし、しかもやたらシリアスだ(笑)。終わりの方では少しはリラックスしているようだが、でも始まりの方ではあまりにシリアスで、この若者には何かやりたいことがあり、明確な意思があることは伝わってきた」
(以下、本誌記事へ続く)
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