去年のトロント映画祭で世界初上映されたトーキング・ヘッズの『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』版。
https://rockinon.com/blog/nakamura/207403
なんと驚いたことに、配給のA 24が、トリビュートアルバムを制作した。16曲を16アーティストがカバーして、その1曲目のティーザーとしてパラモアが予告編に登場している。映像はこちら。
現時点ではこれ以上の情報はないのだけど、なんと楽しみな企画なんだろう!
『ストップ・メイキング・センス』がプレミア公開された時に、Q&Aが北米のIMAXシアターでライブ配信されたのだけど、それはライブ配信としては史上最高の興行成績を記録。そればかりか、素晴らしいと思ったのは、その後劇場公開された際に初週の興行成績が143万ドルで、観客の60%以上が35歳以下だったということ。今回40周年記念でレストアされたこの作品、つまり当時生まれてもいなかった人達が映画を観に行ったということ。
なので、この機会を失わずに、若者との橋渡しとなるようなこの企画は最高のアイディアだと思う。今後もどんなメンツが集まっているのかめちゃくちゃ楽しみだ。カバーするのは、若いアーティストとは限らないのかもしれないけど。
また1曲目がパラモアであるのも、超話題となっている。というのも、パラモアは、ソーシャルメディアのポストが突如全て消えてしまったばかりか、今年初のライブとなる1月13日ALTerEGOフェスの出演を直前でキャンセルしたのだ。だから、何かあったのでは?と心配されていた。一応、レーベルとの契約が満了したためとは言われているのだけど。今作で元気に復活?!の映像が観られてファンが大喜びだった。しかも、A 24だけあり、映像もカッコいい。
スパイク・リーも「史上最高のコンサート映画」と絶賛するこの作品は、日本でもとうとう2月2日に公開となる。オリジナルのネガを専門の探偵を使って発掘し、映像をレストアしたばかりか、サウンドも新たにリミックスしていて、最高のクオリティになっているので、ぜひ劇場で観て欲しい。IMAXで上映される場合はぜひIMAXで。IMAXで耐え得るクオリティになっているので。
『ストップ・メイキング・センス』に収録された16曲は以下の通り。
1. "Psycho Killer" (Byrne, Frantz, Weymouth) – 4:24
2. "Heaven" (Byrne, Harrison) – 3:41
3. “Thank You for Spending Me an Angel" (Byrne) – 2:09
4. "Found a Job" (Byrne) – 3:15
5. "Slippery People" – 4:00
6. "Burning Down the House" – 4:06
7. "Life During Wartime" – 5:51
8. "Making Flippy Floppy" – 4:40
9. "Swamp" – 4:30
10. "What a Day That Was" (Byrne) – 6:00
11. “This Must Be the Place (Naive Melody)" – 4:57
12. "Once in a Lifetime" (Byrne, Eno, Frantz, Harrison, Weymouth) – 5:25
13. “Genius of Love" (Weymouth, Frantz, Adrian Belew, Steven Stanley) (performed by Tom Tom Club) – 4:30
14. "Girlfriend Is Better" – 5:06
15. "Take Me to the River" (Green, Hodges) – 5:32
16. “Crosseyed and Painless" (Byrne, Eno, Frantz, Harrison, Weymouth) – 6:11
トーキング・ヘッズの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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