一昨年のHCWとフジの来日時よりひとまわり成長したのが手にとるようにわかるCloud Nothingsのライヴ（ディランの体格もひとまわり成長）。
前は、どうしても中だるみを感じてしまっていたが、今回は最初から最後までサウンドにスキが生まれることはなく、とにかく終始攻撃的で濃厚な内容だった。
それは単純にライヴ受けするレパートリーが増えたっていうのもあるけど、前はどうしてもステージで露呈されていたディランの内気なパーソナリティがほとんど解消されていたのが大きいような気がする（前よりだいぶＭＣが増えていたし……まあ、それでも少ないんだけど）。
新作『ヒア・アンド・ノーウェア・エルス（ここ以外どこでもない）』で打ち出した己のサウンドに対する決意と覚悟、それが思い切り投影された凄まじいパフォーマンスだった。
そんなディランはまだ22歳。
ホントにワクワクさせられる才能だ。（内田亮）