第8回 Hostess Club Weekender 開催直前!
— インディ・ロック究極の祭典を徹底ガイド —
イベント詳細
Hostess Club Weekender
出演者
2014/6/21(土)
- ⋅ Blonde Redhead
- ⋅ Simian Mobile Disco performing WHORL
- ⋅ Perfume Genius
- ⋅ SOHN
- ⋅ Highasakite
2014/6/22(日)
- ⋅ Cat Power
- ⋅ Cloud Nothings
- ⋅ Joan as Police Woman
- ⋅ TOY
- ⋅ The Bohicas
日 時
2014/6/21(土)
OPEN 12:45 START 13:45
2014/6/22(日)
OPEN 13:00 START 14:00
会 場
新木場スタジオコースト
チケット
1日券
7,900円(税込/1ドリンク別)
2日通し券
13,900円(税込/各日1ドリンク別)
リスナーの「今観たい」に応えるHostess Club Weekender
羽鳥
「6月21日(土)と22日(日)に新木場スタジオコーストでの開催が迫っているHostess Club Weekenderですが、インディ・ファンはもちろんのこと、ロック・ファンも参加が欠かせないイベントとして定着してきました」
内田
「うん、音楽通のツボを的確に突いてくれるよね。トップバッターのバンドなんかは、絶対単独で見られないようなアーティストばかりだし、ヘッドライナーとしては、インディ・ロック界のヴェテランが観られるわけでさ。毎回1日5バンドずつ、計10組が出演するんだけど、その5バンドの並びがいつも素晴らしいんだよね。それを2日間で10組できるというのは、相当なものだよね」
羽鳥
「もともとHostess Club Weekenderって、アーティストの新作が出る、というタイミングで、来日するという形で始まりましたよね。それがこういうふうにオーガニックに変化していってるというのがまたすごく面白い。お馴染みインディ・バンドの、まだ聴いたことのない新作からの曲がお披露目される瞬間もあれば、デビュー前の新人もいきなり観られちゃうという、どんどんユーザーにとって嬉しいイベントになってきていると思います」
内田
「そうそう。例えば第1回目でユース・ラグーンとパフューム・ジーニアスがトップバッターだったことにも象徴されてると思うんだけどさ、Hostess Club Weekenderって、知らないバンドであってもちゃんと一発目からチェックしに行きたいっていうポジティヴな動機が働くんだよね。それによって正しい相乗効果が生まれる。ここで初めて名前を見るようなバンドもちょこちょこ出演するんだけど、その後でかくなるじゃない」
感動のニュートラル・ミルク・ホテル、ヴァンパイア・ウィークエンド、ザ・ホラーズ
羽鳥
「内田さんはどの回が印象に残ってますか?」
内田
「やっぱりニュートラル・ミルク・ホテルだよねえ。あの時、セバドーとオッカヴィル・リヴァーまで出たでしょ。アメリカのインディーズをずっと追いかけている人間にとってはたまんないラインナップが揃ったという。あれは素晴らしかったよね。ニュートラル・ミルク・ホテルは半端無かったね!」
羽鳥
「まさか日本で観られると思わなかったですし」
内田
「しかも、ちょうどクリスマス前でさ、会場の恵比寿ガーデンホールの側にでかいクリスマスツリーが飾られてて、会場を出たらホリデーな感じで」
羽鳥
「完全にクリスマス・プレゼントでしたね」
内田
「ね。いいラインナップだったよね。羽鳥は?」
羽鳥
「毎回何かしら感動してますけど、やっぱり第1回目で、ザ・ホラーズがまさかこんなバンドになってたなんて!って、あの時の衝撃は大きかった。いろんなところでハイプ扱いされて、ライヴもかなり粗削りだった彼らが、緻密かつエネルギッシュなショーを繰り広げてて。パフューム・ジーニアスも素晴らしすぎて泣いた。パフューム・ジーニアスは今回のHostess Club Weekenderで帰ってきてくれるじゃないですか、素晴らしいなあ」
内田
「ね。クラウド・ナッシングスにしてもユース・ラグーンにしても、このイベントのリピーターが出てきているのも印象的だよね。とくにこの前のユース・ラグーンとか、1回目と前回と全然違うアーティストになってたじゃん。結局、常に進化してるアーティストが多くブッキングされてるってことだよね」
羽鳥
「あとはヴァンパイア・ウィークエンド!」
内田
「半端無かったよね。『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』が出る直前で、このバンド1段上がったなって思ってたら、アルバム出たら本当に1段上がってたから。すごい良いタイミングで観られたよね。あとさ、ザ・ナショナルみたいに、アメリカであそこまで大きくなったバンドって、なかなか日本では単独公演が実現しないと思うんだよね。それを新木場スタジオコーストっていうハコで、キャパ2000人のとこで1時間半のちゃんとしたライヴショーが観られるという幸せは、このイベントならではだよね。バンド・オブ・ホーセズしかり」
一日中退屈しないフェス
羽鳥
「Hostess Club Weekenderって、会場の物販展開が充実してるんですよね。そもそもインディ・リスナーって、グッズなんて通販でひっそり買うぐらいしかなかったじゃないですか(泣)。それがTシャツからレアなアナログ盤までチェックできてしまうのは嬉しい」
内田
「ね。あとサイン会」
羽鳥
「そうそう」
内田
「あれは本当たまんないよね」
羽鳥
「嬉しい」
内田
「この前、キング・クルーエルは人に見えないところでやってたよ(笑)」
羽鳥
「こっそりサイン&握手(笑)」
内田
「すごい可愛いかった」
羽鳥
「待ち時間を持て余すことなく、握手会があり、フードも美味しくてグッズも買えて、転換の間に大きいヴィジョンでPVを観られたりして。1日の間にこれだけ新しい音楽と出会い、かつ、情報量も半端ないという。好きな音楽で楽しいウィークエンドを過ごすっていうコンセプトが、ちゃんと実現されてる。クラブで一晩過ごす楽しさとすごく似ているんだけど、それのインディ・ロック/ポップ・リスナー向けというかね。その上、ライヴはロック・リスナー全般もチェックすべきアーティストが揃ってるという」
次回Hostess Club Weekenderの見どころ
羽鳥
「というわけで次回はキャット・パワー、ショーン姐さんが帰ってきますよ!」
内田
「ですねー」
羽鳥
「キャット・パワーはいつもそうだけど、最新作の『サン』って、ヘヴィーなアルバムでしょう。リリースからかなり時間も経っているから消化しているはずで、今回のライヴはすーごいと思います。本当に格好良いと思う」
内田
「すごいエモーショナルな空間が絶対できると思うよね」
羽鳥
「ですよね。単独は2010年のO-EAST以来で、あの時はまだアメリカーナな、ブルースのキャット・パワーだったから、ちょっとエレクトロ入った、ハードでバキバキの音でやってくれるわけでしょ。楽しみすぎです!」
内田
「そうだよね。逆に何も変わってなさそうで楽しみなのが、クラウド・ナッシングス。前作の『アタック・オン・メモリー』でそれまでの方法論から完全に変わってポスト・グランジ的なものをやって。それで最新作の『ヒア・アンド・ノーウェア・エルス』は、基本的に前作でやってたことと何も変わらないわけだよね、その潔さが素晴らしい。バンドのアイデンティティはこれだって決めるという確信に満ちているし、経験や時間が蓄積されて、サウンドが同じ故に圧倒的にパワフルになってるんだよね」
羽鳥
「彼らはメタル・バンドとかハードコア・バンド近いものがあっていい意味で真面目だから、今回のライヴはすごそうです。あとは、今回女子フロント2組がヘッドライナーですよ、キャット・パワーとブロンド・レッドヘッド。2組ともステージのプロダクションが半端ないから、あの規模で観られるのは最高だし貴重です。また、このブロンド・レッドヘッドの日も注目ですよね。ハイアズアカイトとソン、パフューム・ジーニアス」
内田
「パフューム・ジーニアスってポーティスヘッドとアルバムを作ってるという噂だから、そのサウンドをおそらくコーストの音響で体験できるわけだよね。ソンもコーストの音響を最大限活かせるアクトだから、場のアドバンテージを活かせる面々がトップバッターから揃ってる」
羽鳥
「前回、ドーターがすごく良かったじゃないですか、あのノリに近い盛り上がりが期待できそうです。特にソンは絶対観なきゃダメでしょ、各所から絶賛されていて、所謂インディー勢の中でも頭ひとつ抜けてるというのもあって、絶対観ておいた方がいいと思う」
内田
「観なきゃソンする」
羽鳥
「……」
内田
「……」
羽鳥
「パフューム・ジーニアスはどういうセットで来るんだろう?」
内田
「どうにでも変態できるからね」
羽鳥
「2日目、ザ・ボヒカズはUKロック・ファンとしてはいち早く観られるということで大興奮ですよ。まだEPしか出てないけど、彼らと、サーカ・ウェーヴスなどが2014年下半期UKロック・シーンの鍵になるはずですから」
内田
「前々回のテンプルズや、パーマ・ヴァイオレッツを彷彿とさせるね。インディ・ファンなら泣く子も黙る感じのラインナップに、こういう新人バンドが入ってるっていうのが気持ちいいんだよね」
羽鳥
「はい。インディ・リスナー的には、伝説のライヴを目撃した!っていう感覚を抱かせるし。そういう意味で言うとトーイも、デビューして時間は経ってるけど、なかなかちゃんと評価されてきてないバンドだから観るべき」
内田
「あと、Hostess Club Weekenderって、観客が、頭からいるべきだってライヴに臨んでいるでしょ。それは本当に最初から見なきゃ損だからなんだよね。最初に出てくるバンドって、ここじゃないと本当に観られないから」
羽鳥
「そうです。あと半年とか1年経ったら、でかい規模になってるアクトを一番早く見られる機会なわけだから」
内田
「前回のアウスゲイルなんかもそうだよね、ここで見てから、名前すげー聞くようになったし」
タイムテーブル
2014/6/21(土)
Blonde Redhead
Simian Mobile Disco performing WHORL
Perfume Genius
SOHN
Highasakite
2014/6/22(日)
Cat Power
Cloud Nothings
Joan as Police Woman
TOY
The Bohicas
ミュージック・ビデオ
提供:ホステス
企画・制作:RO69編集部