作品ごとに過去の楽曲を演奏するライヴと、ファン投票で曲目を決めるライヴからなるシリーズ「Ceremony」、スタートとなる今日は『THE NOVEMBERS』と『picnic』からの楽曲を中心としたセット。
海外でも日本国内でも、バンドが過去のアルバムを再現するライヴというのはたまにあるけれど、それとは性質が違うんだと、観ていて思った。もちろんこれまでのノーベンバーズの道のりを振り返るような要素もあるのだが、それ以上に、これは未来志向で創造的なアイデアだ。
小林祐介はMCで「過去を大切にしながらも、未来に向かっていきたい」ということを語っていた。そんな自分の物言いを彼は「野暮」だとも言っていたけど、まさに、長く所属したレーベルを離れて自分たちで進むことを決意した今のタイミングにあって、過去をしっかりと消化して前に進むための「Ceremony」なのだと思う。
といいつつ、観ているとやはり懐かしい気持ちになった。デモCDの“螺旋と水”とかもやってくれたし。これ、1回観ちゃうと全部観たくなるなあ。