アリソン「そうして私たちは2時間ほど、町のあちこちを一緒に巡りました。彼にとっては、そのすべてが何十年ぶりの再訪だったんです」
バーナード「まるで『ようこそ僕の世界へ。ここで、すべてが起きたんだ』と言っているようでした。彼は私たちと時間を共にし、歩きながら自分の人生を辿りたかったのだと思います。実際に暮らしていた場所や歩いていた道を案内してくれて、さらに『彼にギターを教えた人物』、ロッド・ワイアットにも紹介してくれました。一緒に学校に通っていた頃のことです。私たちはその学校の校庭に行き、彼とロッドがアコースティック・ギターを弾いていた場所に立ちました。そこでロッドが当時弾いていた曲を、実際に私たちの前で奏でてくれたんです。
だからこの映画は、本当に『彼らの世界を生きる』ようにして作られた作品なんです。
そして同時に、音楽についての映画でもあります。なぜなら、音楽において本当に大切なのは、まず何よりも音楽そのものだからです。音楽がなければ、誰も彼らのことを知らなかったでしょうし、関心を持つこともなかったでしょう。
つまり音楽こそがすべてであり、この映画の95%を占めています。もちろん、その後の時代を描く映画がもし作られるなら、そこではまた別の要素が入ってくるでしょう。けれど、この作品においては音楽が中心なんです。実際のところ、『音楽そのもの』を描く映画というのは作るのがずっと難しいし、コストも高くつきます。
なぜなら、話すのは安上がりですが、音楽はとても高価だからです。つまり、この映画は観客に“最も高価なもの”を与えているんです。人々の休暇がどうだとか、そういうゴシップ的な話は本を読めば済みますよね。
でもこの映画が描いているのは、もっと本質的なこと──つまり『物事をどう成し遂げるか』という物語なんです。でもこの時点では、これは音楽の物語なんです。この映画が伝えているのは、『どうやって夢を実現するか』ということなんです。
たとえば東京の子どもが『何かを成し遂げたい』と思っていても、親から『会計士になれ』と言われるかもしれない。でもこの映画は、その夢を実現するために何をしなければならないか、どれだけ努力しなければならないか、情熱をどう追いかけなければならないかを描いているんです。
映画の最後、私はジミーにこう言いました。『これは最後の質問です。インタビューの締めくくりに、13歳の自分自身、そして世界中の13歳の少年少女たちに向けて、何かメッセージをください』と。すると彼はカメラを見つめてこう言ったんです。
『もし君の内側に何かがあるなら──それが内なる命だ。ひたすら努力を重ねなければならない。でも、目標が真っすぐなら、夢を実現することはできる。私はそう信じている。なぜなら私自身が、実際にできたのだから』。題材はレッド・ツェッペリンですが、実際のところこれは人生の物語なんです。忍耐についての。まさに『やり抜くこと』についてのメッセージです。
それはすべての人に向けた呼びかけでもあります。『外に出て人と会おう。スマホやパソコンばかりに向かっていないで、人と関わり、学びなさい』と。自分が興味を持つことなら何でもいい。とにかく学び、その分野で活動している人にできるだけ多く会うこと。それが大切なんです」