ロードとターンスタイルが、それぞれ6月に新作をリリースすると発表した。
ハイムも新作を6月発売。夏休みに前に一気に注目作がリリースされる。
発売日は以下の通り:
6月6日 ターンスタイル『Never Enough』
6月20日 ハイム『I Quit』
6月27日 ロード『Virgin』
1)ターンスタイル『Never Enough』
2021年に『Glow On』で大ブレイクし、グラミー賞に4部門にノミネートされたターンスタイルが、4年ぶりとなる待望の新作『Never Enough』をリリース。
この中から“Seein’ Stars”と“Birds”のMVが公開。監督は、バンドのボーカルBrendan YatesとギターのPat McCrory。
“Seein’ Stars”にはBlood OrangeのDavonté Hynes(ロードの新作にも参加)とパラモアのHeyley Williamsもボーカルで参加している。
MVはこちら。
タイトル曲“Never Enough”もすでに先行公開されている。
アルバムのアートワークはこちら。
前作がパステルピンクの雲、今作はパステルブルーでダブルレインボー。“ハードコアパンクバンド”のイメージとかけ離れたこのふんわりしたビジュアルがたまらない。
アルバムは、ロサンゼルスと、彼らの地元バルティモアでレコーディング。
プロデューサーは、Brendan Yates自身。
プレスリリースには次にように記載。
「今作は壮大な作品集であり、ジャンルという境界線を軽やかに超えながら、絶えず変化し続ける彼らの音楽の進化を、うねる熱情とともい描き出している。恐れを知らぬその変容の旅は、生の鼓動を宿しながら進んでいく。同時代において、もっとも先鋭的で、もっとも深い影響を及ぼず存在なのだ」。
ターンスタイルは、アルバム発売日当日からNYを皮切りにツアーをスタートさせる予定だ。
2)ロード『Virgin』
まずタイトルがすごい。
そして、アートワークは、偶然にもターンスタイルと同じ透き通る水色を基調しているが、あまりに対照的だ。ロードの方は骨盤のX線にIUD(子宮内避妊器具)まで写っていて、その痛々しさが彼女らしい。
ロードがファンに送ったメッセージには、こう書かれていた。
「Virgin このアルバムの色は透明。
湯水のように、窓ガラスように、氷のように、唾のように。
すべてが透き通っている。
言葉は飾り気がなく、感傷にも寄りかかっていない。
音もまた、可能な限りそうした。
作品を通して、自分自身を見つめようとした。
この作品で、自分のフェミニティを映し出すドキュメントを作りたかった。
生々しくて、原始的で、無垢で、優雅で、心を開き、精神的で、時にマスキュリンな。
このアルバムを誇りに思うと同時に、怖くもある。
どこにも隠れる場所はない。
だけど私は信じている。
自分の奥深くあるものを音楽に託すことで、人は自由になれるのだと」
それを象徴するようなアートワークだと思う。
アルバムのプロデューサーとコラボレーターは以下の通り:
プロデューサー:Lorde, JIM-E STACK
コラボレーター:Fabian Palladino, Andrew Aged, Buddy Ross, Dan Nigro, Davonté Hynes
ミックス: Spike Stent and Tom Elmhirst
マスター: Chris Gehringer
また「100% 血で書かれた」とも記していた。
さらに、“What Was That”のMVもすでに公開済み。
MVはニューヨークの街中で撮影され、ロードが街の端を走り抜け、最後に地下から地上に駆け上がり、MV発表の前日にNYのワシントンスクエアパークでゲリラライブを行った時の映像で締めくくられている。このアルバムの旅を映像で表現しているようなMVだ。
そしてこのシングルは、あの“ロイヤルズ”以来となる、全米Spotifyで1位を獲得している。
MVはこちら。