あいみょんにとって5年振りとなる全国対バンツアー"ラブ・コール2"の最終公演地である東京ガーデンシアター2デイズを観た。
セミファイナルのsumikaは、あいみょんにとって頼れる兄貴分という存在のようで、先攻のsumikaも迎え撃つあいみょんも終始リラックスして進行していった。長年付き合いがあっても、こうしてひとつのステージをシェアして初めて「会えたこと」になる、と片岡は言ったが、これを経た両者の関係は一段階も二段階も進化することだろう。
ファイナルのスピッツは、もうあいみょんの想いが強すぎて、その幸せそうで感極まっているあいみょんを観ている会場全体に溢れる多幸感がすごかった。
あいみょんの出世曲"君はロックを聴かない"がスピッツの"醒めない"にインスパイアされたという話は有名だが、スピッツがその"君ロック"をカバーし、それを聞かされていなかったあいみょんが、ステージ袖で涙を流した、という告白もあった。対するあいみょんが披露したのは"魔法のコトバ"で、この日我々は双方の"君ロック"と双方の"魔法のコトバ"を聴けたことになる。「一期一会」とはまさにこの日のライブのことだろう。
sumikaのライブでは定番となっている客席中がタオルをグルグル回し続ける"マイリッチサマーブルース"という曲があり、それを観たあいみょんが、ウチのお客さんはシャイなのであれやらないけど一度見てみたい、と言った。その直後「あなたの心臓をえぐりとって〜」という歌詞に合わせて会場中のsumikaタオルがグルグル回るシーンが、愛が溢れて且つシュールで大爆笑した。(海津亮)
あいみょん5年ぶりの対バンツアー「ラブ・コール2」の全公演の模様&終演後インタビューを8月30日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にて大特集! お楽しみに!
Part1・名古屋編(w/HY・大塚 愛)
Part2・福岡編(w/ドミコ・yonige)
Part3・大阪編(w/森山直太朗・秋山璃月・レキシ)