【JAPAN最新号】羊文学、混沌の世界に咲いた希望のアルバム『our hope』の理由

【JAPAN最新号】羊文学、混沌の世界に咲いた希望のアルバム『our hope』の理由

私の人生の使命は歌うことなんだ、みたいなことも最近は思ったりします(塩塚)

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』6月号に羊文学が登場!

混沌の世界に咲いた希望のアルバム『our hope』の理由

インタビュー=小川智宏


メジャー2作目となる羊文学のニューアルバム『our hope』が完成した。羊文学とはどんなバンドなのか、何を歌い、何を伝えるバンドなのかをこれまで以上にはっきりと力強く示す、決定的な作品だと思う。前作『POWERS』では祈りや願いのような形で織り込まれていた「救いたい」という意思が、曲を書いている塩塚モエカ(Vo・G)の実感、そしてタイアップという外部からの要請や刺激によってポップに花開き、同時にしんどい毎日や理由もなく苦しくなるような瞬間の痛みも逃さずに掬い上げてもいる今作の楽曲たちは、まさに誰かに救われ、誰かを知らずに救いながら生きている人間の姿そのもののようだ。音楽的にも新たな挑戦を盛り込んだ意欲作だし、初めて行った制作合宿を通してバンドの共通認識もビシッと揃っている。まさに今勢いを増しているこのバンドがさらに多くの人にとって必要とされる存在になる、大きなきっかけとなるはずだ。(小川智宏)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年6月号より抜粋)



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