アーティスト

    意外にエモーショナルでした

    ジョニー・フォリナー『ウェイテッド・アップ・ティル・イット・ワズ・ライト』
    2008年06月04日発売
    ジョニー・フォリナー ウェイテッド・アップ・ティル・イット・ワズ・ライト - ウェイテッド・アップ・ティル・イット・ワズ・ライトウェイテッド・アップ・ティル・イット・ワズ・ライト
    英米では「ギタポ」の定義が広すぎるから成り立たないと思うけど、日本に限ってはもう「ギタポ・リバイバル」って言ってもいいんじゃないだろうか。グッド・シューズなど一昨年あたりから兆しはあったけれど、ケイジャン・ダンス・パーティ、ロス・キャンペシーノス!などなど次から次へと登場し、もう止まらないという感じだ。このジョニー・フォリナーはシングル・デビューから少し時間は経っているものの、そのギタポ復権の勢いを体現してしまうようなバンド。

    男の子&女の子ボーカル、ひねくれたポップ・メロディこそ、これぞギタポ!な黄金コンビだが、このバンドのフレッシュさ、蒼さをさらに加速しているのはなんといってもエモーションだ。この手のバンドはとにかくメロディそのものがドライブするものだったり、突き刺さるような輝きを湛えたものだったりするけれど、ジョニー・フォリナーの場合は、ギターが「歌っている」し、メロディがそれに寄り添っている感じ。ひょっとするとこのサウンドは、想定内のポップ・ファンだけでなく、もっともっと広い層に広がっていくかもしれない。(羽鳥麻美)
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