今月、幕張メッセで開催されるウォリアーズ・ダンス・フェストのラインナップに名を連ねるハドーケン!。それに合わせてということなのだろうか、いきなりのニュー・シングルが届いた。
地元のリーズでカイザー・チーフスを横目にバンドを結成した彼らは、ロックが既にアーカイブ化された以降の子供達である。だから、今回の新曲にも思いっきりデトロイト・テクノじゃんという部分もあるし、思いっきりケミカルなところもあれば、思いっきりダフパンで、プロディジーなところもある。でも、正直言って、そんなことはどうでもいいのだ。ロックなんていう音楽は、そもそも黒人のブルースをかっぱらって生まれた音楽である。問題は、なにを使うかよりも、どう使うかだろう。
その点でハドーケン!は攻撃性に思いっきり振り切れているのが、好感が持てる。今回の新曲もまさにその極地。まったくチャラチャラした感じがなくて、ニュー・レイヴよりもグライムを引き合いに出して語られることが多いのも納得できる。UKでは徐々に攻撃的なダンス・ミュージックが復活してきてるが、台風の目になるかも。(古川琢也)
音圧、高っ!
ハドーケン!『マッド』
2009年09月16日発売
2009年09月16日発売
ALBUM