現在発売中のロッキング・オン8月号では、ザ・スマッシング・パンプキンズのインタビューを掲載!
以下、本インタビューより一部抜粋。
「いまや、僕の競争相手はカート・コバーンやエディ・ウェダーじゃない。14人のパブリシストと30人のライターを抱えた、世界最高クラスのポップスターたちさ」
ジミー・チェンバレンとバンドのオリジナルギタリスト、ジェームズ・イハ(18年に再加入)と一緒にプレイするかたわら、ビリーは他愛のない芝居がかった演出を採り入れるようになったが、これは彼が現在も続けているプロフェッショナルレスリングへの投資も関係しているのかもしれない
彼らの最新シングル“Beguiled”のパフォーマンスのさなかに、ステージでは上半身裸のマッチョな男前が、裸同然のような恰好のバイカー風のオネエチャンとパントマイムレスリングを繰り広げていた。とりあえず、ビリーは楽しそうな様子だった。プロレス業界と関わるようになったことで、彼のパフォーマンスに対するアプローチにも変化があったのだろうか?
ビリーは即座に、長年の間の自身に対する世の中の評価について、徹底した内省に励み、最近になってようやく、自分がもう悪役を演じることには興味を失っていることに気づいたのだと語った。「そうすることにもう何の価値も見出せないんだよ、正直なところね」、彼は言う。「実際にはむしろその反対なんじゃないかな。僕が思うに、世の人々は刺激を与えてくれるものを必要としているから、何か伝えたいと思うなら、バンド全体として提供すべきはただ結成と生き残りの物語だけなんだよ」
スマッシング・パンプキンズは間もなくデビュー35周年の節目を迎えるところで、その周年祭に至るまでには幾つかの利害関係通告があった――彼らは00年から07年まで解散状態にあり、メンバーは非常に流動的だった(ベーシストのダーシー・レッキーは現在も復帰していないままだ)――ものの、アルバム『サイアミーズ・ドリーム』を作りあげたラインナップの3/4が、同作のオープニング曲 “天使のロック”でそこに込められた一触即発の不平不満をチャネリングするところを見てしまうと、そんなことをとやかく言うのはいささか気が引けてしまう。つまるところこれ自体がひとつのプロレス的ムーブなのかも知れない。十分な説得力を持って語られるならば、些末な枝葉を多少落としてしまったとしても、優れた物語はちゃんと伝わるのだという自信だ。
(以下、本誌記事へ続く)
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