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驚きのコラボ。文句なし、最高のポップソング。“文通”というタイトルが示すように、imaseと松任谷由実はリレー形式でメロディと歌詞のやり取りをしながら、音楽の会話を深めていった。はじめに「手紙のように、ゆっくりと時間をかけて聞きたいことを綴り合いながら、やり取りしていきましょう」と提案したのはユーミン。このタイム感は忙しない現代の感覚からすればとても贅沢。ユーミンの懐の深さがそれを実現させ、その意に共感したimaseの感度の高さがこの“文通”をとても実りあるものへと導いた。ふたりの歌声は、まさにこれから何かが始まるときめきに満ちている。このコラボについてのふたりのコメントをぜひ両者の公式サイトなどで読んでみてほしいのだが、ユーミンの「このキャリアになっても教わることがあるのが私にとって最高の宝物」という1行には思わず胸が熱くなる。その思いがあるからこその完成度。心地好いビート感で紡ぐ、冨田ラボによるモダンなボサノバテイストのサウンドアレンジも最高。(杉浦美恵)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年8月号より)
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