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前々作、前作がそうだったように、今回の約2年ぶりのアルバムも非常に多彩な楽曲によって構成されているが、1曲ごとにフォーカスを当てると、それぞれが変化球ではなく直球、いや、豪速球であることがわかる。そんな計13曲を立て続けて聴く中で、「歌ってすごい」「音楽ってすごい」というピュアな驚きや原初的な感動が何度も押し寄せてくる。てらいなく、ひたむきに、愚直に。そうしたストイックな日々の鍛錬や挑戦の結実として、今作は生まれたのだと思う。“Caravan”の壮大な響きと繊細な機微を同時に追求した豊潤なバンドアンサンブル。“透明”の終盤の転調後、限界の先へ突き抜けてゆく竹中雄大(Vo)の鮮烈なハイトーンボイス(ソロ名義のカバーアルバム『DIVA』を制作したことによって、バンド活動にポジティブなフィードバックがあったのだろうと想像する)。これらは一例だが、各曲の節々に、今まで以上に大きな夢を叶えるためにまっすぐ努力を重ねる彼らの懸命な軌跡が滲んでいる。感涙必至の渾身作。(松本侃士)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年5月号より)
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