まだ10代だった2017年に“I Wanna Be Your Girlfriend”をオンライン上で発表。メランコリックで白昼夢的なベッドルーム・サウンドにのせて自らのセクシュアリティをオープンにし切ない恋心を綴ったこの曲で、Z世代の新星として注目された、ノルウェー出身のガール・イン・レッド。
待望の1stアルバムは、ビリー・アイリッシュの兄で音楽プロデューサー、フィニアスが共同プロデュースを手掛けた“セロトニン”で幕をあける。慣らせない生き物のように厄介な心情が、ポップで耽美的なサウンドに昇華されたこの曲を中心に、クリエイティブな11曲が並ぶ。
陰鬱な感情に引き摺りこまれ、ひんやりとした波間で揺れるような内省的な世界だが、その曲には愛おしいほどの輝きや生命力が迸る。ベッドルームの孤独を、無限の音楽に託して爆発させる。そのエネルギーが美しく魅力的だ。(吉羽さおり)
ディスク・レビューは現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。
ご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。