約2年半ぶりの4thアルバムは、《俺を憎め 俺をぶちのめしてくれ 俺を消してくれ》(訳詞)という、悲痛ともとれる叫びの曲“MAKE ME DEAD!”から始まり、《あぁ、人生は素晴らしいだろう/お前にとっては、な》(訳詞)と締めくくる“Life is Beatiful”まで、「死」を思わざるを得ない13曲が並ぶ。もともとダークな要素は持ち合わせたバンドではあるが、いつになくシリアスな内容だ。しかし、レゲエパンクを下敷きに、ロカビリー、ヒップホップ、EDMなどを自由に取り入れた楽曲たちは、その音だけとってみれば、メロディもポップに立ち、開かれているようにも感じる。この、明暗が同居する不思議なバランスは一体なんなのだろう。そう思った時、昨年7月に行われた、SiM主催の「DEAD POP FESTiVAL 2015」でのMAH(Vo)の言葉を思い出した。「僕らなりの究極の愛情表現は、弱さをさらけ出すこと」――。そう、このシリアスで痛切な内容は、彼らにとって最大限に「心を開く」行為なのだ。タイトルは『THE BEAUTiFUL PEOLE』。これは、SiMから私たちへの、美しき愛のアルバムなのである。(安田季那子)