レッド・ホット・チリ・ペッパーズが遂に始動する! ご存知のように2009年にバンドを脱退したジョン・フルシアンテが復帰したレッチリがとうとう戻ってくるのだ。もう観た方も多いと思うけど、10月に彼ららしいふざけたニュース・キャスターに扮し、ジョンにインタビューするビデオで来年の世界スタジアム・ツアーを発表した。ツアーは、ザ・ストロークスやベック、セイント・ヴィンセント、アンダーソン・パーク、サンダーキャットなども前座で出演するレッチリ復活祭かという超豪華メンツで、6月4日にスペインで開始し、ヨーロッパ、全米を回り9月18日に終了する。その後日本にも来てくれ!と祈らずにはいられない。
そしてツアーを発表したということは、新作発表も間近か?と思うが、2006年の『ステイディアム・アーケイディアム』以来ジョンが戻ったアルバムについて、プロデューサーのリック・ルービンも、チャド・スミスも「ほぼ完成している」と答えている。なので、間もなく?来年早々?ツアー前には必ず発売されるはずだ。
ルービンは、8月末に“Talk Is Jericho”というポッドキャストに出演し近況を語っていた。「ジョンがバンドに復帰した初めてのリハーサルに行ったんだけど、泣いてしまった」。「最高の音楽を作ってきた仲間だから、また一緒になってくれてすごく嬉しかった。感動せずにはいられなかった」。さらに、ジョンが入ると「魔法が起きる。チリ・ペッパーズならではのサウンドになる」とも語っていた。
またチャドは、10月にローリング・ストーン誌のインタビューに応えて「コロナ禍だったため、制作に没頭できた」と語っている。「ジョンが復帰してしばらく経つし、みんな仲良くやってる。完璧に自然だ」、「でも、みんながそれぞれのサウンドをこれまでとは違う感じで聴くようになった」。それが新作に影響しているのかもしれない。「これぞチリ・ペッパーズのサウンドになっているんだけど、これまでの作品とは違うし、新しい響きがする。すごく満足している」と。
ジョン不在の10年間を支えてくれたジョシュ・クリングホッファーは、パール・ジャムの正式ツアー・メンバーになったという嬉しいニュースも届いたし、このモヤモヤした時代を最新レッチリが吹き飛ばしてくれるはず! 期待して待とう! (中村明美)
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』12月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。