今日は渋谷でヒルクライムのライヴ。一昨日発売のJAPANでインタビューもしてるからぜひ読んでほしいんだけど、ヒルクライムは久々に現れた、ヒップホップとポップの垣根をぶっ壊す実力を持ったアーティストだ。
今もロングヒット中のシングル『春夏秋冬』で彼らを知ったひとがほとんどだと思う。けど、その音楽性を単なる「優しさ&切なさヒップホップ」だと思ってるならそれは間違いだ。
思いっきりメロウでポップなトラックに、ラップしながらメロディーを歌い上げるMCだから、正直誤解される部分は大きいと思う。
でもよく聴けば、安易な言葉選びも、安易な音作りもしてないのがわかるはずだ。あくまでもポップさを武器にしながら、独自のジャンルを切り開くくらいの熱量がそのすべてにある。
そしてMCのTOCの内面には、聴き手ともっともっとコミュニケーションしたい欲望と、人は絶対に孤独な生き物だという絶望の両方がある。そのアンビバレンツが、彼らふたりををさらなる表現に向かわせている。
今日のライヴでは、満員の観客をすでにガンガンに盛り上げていた彼ら。1月13日リリースのアルバム『リサイタル』でずいぶんイメージが変わると思う。ぜひチェックしてほしい。(松村)