Teleのアルバム『「残像の愛し方、或いはそれによって産み落ちた自身の歪さを、受け入れる為に僕たちが過ごす寄る辺の無い幾つかの日々について。」』は衝撃の名作

Teleのアルバム『「残像の愛し方、或いはそれによって産み落ちた自身の歪さを、受け入れる為に僕たちが過ごす寄る辺の無い幾つかの日々について。」』は衝撃の名作
遂に3年ぶりのフルアルバムが完成したということで、個人的には初めてインタビューという形でTeleの谷口喜多朗と語り合い、そのとてつもない才能の背景にあるもの、そしてまだ氷山の一角しか見えていないとも言える表現者としての可能性の巨大さを感じることができた。
この21曲のアルバムは、タイトルの長さにそぐわないとも言えるが非常に洗練されたポップアルバム。
しかし、このタイトルがついていることが必然な、鬼才だから作り得たポップアルバムでもある。
このインタビューにもそれが強烈に溢れ出しているし、ライブなどで彼のことを知っている人は大いに感じていると思うのだが、ギリッギリのバランスで谷口喜多朗は、このポップのバランスを成立させている。
このようなバランスで今の音楽シーンに立っている天才型の表現者は、今、特に日本の音楽シーンにほとんどいないと言っても良い。
そんな風に紹介することが決して大袈裟なことではないと思えるような作品、それが『「残像の愛し方、或いはそれによって産み落ちた自身の歪さを、受け入れる為に僕たちが過ごす寄る辺の無い幾つかの日々について。」』なのだ。
これからTeleという才能の深層にもっともっと切り込んでいきたい。


アルバムのラストを飾る”ぱらいそ”のMVも公開されたが、そんなTeleの危うさも暴力性も肯定性も美しさも、見事に詰まった映像作品になっている。
Teleのことが気になっているけれど、まだよく知らないという人がいたなら、まずこれを観てほしい!(古河晋)

【JAPAN最新号】Tele、約3年ぶり、21曲入りのアルバムを機に谷口喜多朗、唯一無二の音楽を生み出す精神世界の深層を語る!
待つ側から誰かを迎えに行く側になった感覚がある。 ようやくミュージシャンって言っていいかもって  一見すると、Teleは若手アーティストの中でも難解でトリッキーな動きをしているように見えるかもしれない。前作『NEW BORN GHOST』から3年弱。以降、“Véranda”から…
【JAPAN最新号】Tele、約3年ぶり、21曲入りのアルバムを機に谷口喜多朗、唯一無二の音楽を生み出す精神世界の深層を語る!

『ROCKIN'ON JAPAN』6月号のご購入はこちら
JAPAN最新号、発売中! [Alexandros]/別冊 SUPER BEAVER/King Gnu/THE ORAL CIGARETTES/細美武士/Mrs. GREEN APPLE/back number/Vaundy/マルシィ/ロック花見会
4月30日(水)に発売する『ROCKIN’ON JAPAN』6月号の表紙とラインナップを公開しました。今月号の表紙巻頭は、[Alexandros]です。 ●[Alexandros] ロックを更新する! 最高に挑発的なニューアルバム『PROVOKE』のすべて ●別冊 SUPER…
JAPAN最新号、発売中! [Alexandros]/別冊 SUPER BEAVER/King Gnu/THE ORAL CIGARETTES/細美武士/Mrs. GREEN APPLE/back number/Vaundy/マルシィ/ロック花見会
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。
ROCKIN'ON JAPAN 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする
フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on