マイク・ラヴが、ブライアン・ウィルソン、アル・ジャーディーン、デイヴィッド・マークス抜きでビーチ・ボーイズのツアーを続行すると表明
2012.10.01 12:45
オリジナル・ラインナップが一同に集まって50周年記念ツアーを敢行していたザ・ビーチ・ボーイズだが、9月27日と28日にそれぞれにロンドンのロイヤル・アルバート・ホールとウェンブリー・アリーナ公演を終えると世界ツアーは終了となる。
ただ、ザ・ビーチ・ボーイズというバンド名の使用権を所有していて、これまでもビーチ・ボーイズとしてツアーしてきたマイク・ラヴは活動をともにしてきたブルース・ジョンストンと秋からのツアーに乗り出す予定で、これが大きな波紋を呼んでいると『ニューヨーク・タイムス』紙などが伝えている。
今回のツアーではブライアン・ウィルソン、アル・ジャーディーン、デイヴィッド・マークスに、マイク・ラヴとブルース・ジョンストンが加わって現存するオリジナル・ラインナップが一堂に会したことが大きな話題を呼んだわけだが、今後マイクはブライアン、アルとデイヴィッドを顔触れから外してツアーに臨むことになり、次のように声明を発表している。
「これからはブルースとぼくで各地のビーチ・ボーイズ・ファンのためにライヴ・パフォーマンスをしていきたいと思います」とマイクは宣言し、さらには「50周年再結成ツアーは、50周年というバンドの特別な道程を記念するため、始まりと終わりのあるものとして企画されたものです」とまで断言している。
今回の再結成ラインナップでは新作『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ~』もバンドは制作していて、ブライアンにいたっては次回作やさらなるツアーの可能性についても触れてきていたので、このマイクの声明については困惑しているとCNNに次のように語っている。
「マイクがどうしてアル、デイヴィッド、そしてぼくとツアーをしたくないのかわからないし、がっかりしたよ。現に一緒にツアーをやってきてこんなに楽しいのに。それにとどのつまりは、ぼくたちの方が本当のビーチ・ボーイズなのにな」
その後、マイクに対してビーチ・ボーイズの全体性を保ち、メンバーの抜けたラインナップがビーチ・ボーイズとしてまかり通るようにならないためにもツアーを思いとどまってほしいというオンライン嘆願書が立ち上げられ、現在6000人以上の署名が集まっている。
マイク・ラヴへのオンライン嘆願書はこちらから→
http://www.ipetitions.com/petition/to-mike-love-we-want-al-brian-and-david-to-stay/