現在発売中のロッキング・オン8月号では、『特別企画 60年代ロックアルバム100』の中でビーチ・ボーイズのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「ポール・マッカートニーは、“神のみぞ知る”のことを、これまで書かれた中で最高の曲だと言っていたんだ」(ブライアン)
「ブライアン・ウィルソンのインスピレーションがなければ、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』があそこまでの現象となることはなかった。私はそう確信している」――これはチャールズ・L・グラナータによる評伝『ブライアン・ウィルソンと『ペット・サウンズ』ができるまで』に引用されている、ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンの言葉だ。マーティンはさらにこう続けている。「ブライアンはポップミュージック界の生ける天才だ。ビートルズと同様に、彼はポピュラーミュージックのフロンティアを切り開いた」
1966年の夏、『ペット・サウンズ』を聴き、その先鋭的なサウンドにかつてない刺激を受けたのは、マーティンとビートルズばかりではなかった。ブライアン・ウィルソンは一時期、神経衰弱に陥り、1964年末にはライブ活動を中止してスタジオワークに専念するようになった。そんな彼に代わり、同年ツアーメンバーとしてビーチ・ボーイズに迎えられたブルース・ジョンストンは本作のリリースに際し、その魅力を伝える役割を務めた体験を振り返ってくれた。
ブルースは『ペット・サウンド』のアセテート盤を携えてロンドンに赴いた。その目的は、ロック界の最先端を走るミュージシャンの間でこのアルバムの口コミを広めること。ホテルのスイートルームを会場に行われた試聴会には、ジョン・レノンやポール・マッカートニー、キース・ムーン、そして当時ミック・ジャガーの恋人だったマリアンヌ・フェイスフルなどの著名ミュージシャンが顔を揃え、その誰もがここで披露された『ペット・サウンズ』の音に圧倒されたという。
ほどなくして、イギリスでもトップクラスのロックミュージシャンは誰もが、ブライアン・ウィルソンの渾身の一作であるこのアルバムのとりこになった。それから半世紀以上の月日が経ったが、ブライアンは『ペット・サウンズ』での自らの成果を今でも誇りに思っているという。
「ああ、そうだね。もちろんだよ。きみだって、ぼくの立場なら、きっと誇りに思うんじゃないか?」
(以下、本誌記事へ続く)
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