元トーキング・ヘッズのクリス・フランツ、「いつか再結成したい」と語る

元トーキング・ヘッズのクリス・フランツ、「いつか再結成したい」と語る - トーキング・ヘッズ 1980年作品『リメイン・イン・ライト』トーキング・ヘッズ 1980年作品『リメイン・イン・ライト』

トーキング・ヘッズのドラムで、現在はベースで妻のティナ・ウェイマスとトム・トム・クラブとして活動しているクリス・フランツはいつの日かデヴィッド・バーンらとまたトーキング・ヘッズを再結成させたいと語っている。

昨年11月にリリースしたベスト・ライヴDVD『クロノロジー~グレイト・ライヴ1975-2002』についてAOLの取材を受けたクリスは、特に1975年のニューヨーク・シーンについて語りつつ、1975年のライヴに始まり02年のロックンロール名誉の殿堂入り式典でのライヴで締め括られるこのDVDについて「面白いことをやっているぎこちないスリー・ピースからパワー全開の暴走トラックへという(笑)、進歩が見て取れるね」と語っている。

今では伝説となったニューヨークのクラブ、CBGBへの出演を記録として残せたことへの喜びもクリスは語っていて、ザ・ビートルズにとってのリヴァプールのキャヴァーン・クラブやハンブルグのザ・スター・クラブのようなものなのかと当時の自分も思っていたと説明している。また、当時のニューヨーク・シーンにはなにか歴史的なことが進行しているという手応えもあったと振り返っている。

「みんなにとってすべてが刺激的だったし、なにか歴史的なことが進行していると、あるいは少なくとも将来的に歴史的なことだと思われることが起きているとみんな肌で感じてたよ。特に日本とかイタリアとか、オランダやフランスの音楽誌の人たちがCBGBに出演しているバンドの取材をするようになって、みんなそのことを自覚するようになったんじゃないかな。だからね、やっぱり最高のタイミングで最高の場所にいられて、本当にラッキーだったと思うよ」

なお、再結成についてクリスは次のように語っている。「再結成しないのってみんなが訊いてこなくなっちゃったらがっかりするだろうな。その機会をじっと待ってるわけじゃないけど、いつかデヴィッドが『クリスとティナとジェリー(・ハリソン)に連絡してなにかやろうかな』って声をかけてくることもあるだろうとぼくは思ってるんだよ。そう考えない方がおかしいよ。だって、ぼくたちは相当にいいバンドだったからね」。

なお、バンドが正式に解散した1991年前後以降、デヴィッドとクリスやティナとの間には相当な軋轢があったとも言われ、デヴィッドは再結成についてはそのことと音楽的な方向性の違いからとても考えられないと語るのが常になっている。
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