ソロ・リリースを間近に控えているリチャード・アシュクロフトだが、07年の2度目のザ・ヴァーヴ再結成時にバンド内でテンションが高まったのは避けられないことだったと語っている。
しかし、テンションが高かったとはいえ、07年の再結成にはリアルな動機があったともリチャードは証言している。リチャードは7月19日に新ユニット、ユナイテッド・ネイションズ・オブ・サウンドとしてのアルバムをリリースする。
「マーケティングうんたらかんたらっていう話じゃなかったんだよ。なんにもしないでぶらぶらしてるよりはよっぽどましだっていうものだったんだ」とリチャードはオブザーバー紙に説明している。
また、メディアから数年間姿を消していたことについても触れていて、自身がもはやメイントスリームから外れた存在になったことは「素晴らしい気分だ」と説明している。
「でも、街を歩いていれば、自分がもう外れ者になったっていう気には全然ならないんだよね。ペンキ屋や配達屋、店の売り子なんかと較べて俺が外れ者ってことには少しもならないんだよ。俺はイギリスのどんな人と較べても外れ者じゃないんだよ」
07年に再結成したザ・ヴァーヴは08年に『Forth~再生』をリリースし、グラストンベリー、T・イン・ザ・パーク、Vフェスと3つのフェスでヘッドライナーを務めることになった。
しかし、このバンドに付物だったテンションや諍いも絶えなかったという噂も多く囁かれ、リチャード自身は当時のことを「ハーレクイン・ロマンスからは程遠い世界だったのは確かだよ」と説明している。正式に解散宣言は出されていないものの、バンドはそのまま事実上解消した状態になっている。
(c) NME.COM / IPC Media 2010