「前だったら、『みんなが聴きたいのはそういうのじゃないんだよなあ』って躊躇してたのかも。ロック・バンドをやってるからには、もっとガツンって感じの、ギターもガッツリでドラムもバーンみたいな感じのをみんな聴きたいわけじゃない?」
ウルフ・アリス待望の新作『ブルー・ウィークエンド』は、実に4年に及んだブランクを埋めて、余りある傑作に仕上がっている。
デビュー作『マイ・ラヴ・イズ・クール』から前作『ヴィジョンズ・オブ・ライフ』への成長が階段を数段上った類のものだったのに対し、前作から本作への成長はもはや別次元へのワープだ。
デヴィッド・ボウイを彷彿とさせるスペース・オペラティックな仕上がりに驚愕した先行シングル“The Last Man OnEarth”が既にスタンダードに聴こえるほど、ギター・ロックの枠に囚われずに飛躍していくイマジネイティブなサウンドが本作の前提になっている。
彼女たちはいかにしてこの自由を手にしたのか。本作を作る上で一切のブレーキをかけずにやりたいことをやりきったと語るエリー・ロウゼル(Vo)に、ウルフ・アリスが3作目にして到達した境地を訊いた。(粉川しの)
ウルフ・アリスのインタビューは、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。