今は理想的じゃないよ。俺は2年前に会ったばっかのやつらとやるよりも、オアシスの時みたいにバンドとしてやりたい。でもそれはビーディ・アイでやってダメだったから、まあ仕方ないな
昨年リリースしたセカンド・ソロ『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』がイギリスのアルバム・チャート1位にも輝いたリアム・ギャラガー。はっきり言って今のリアムは上昇気流に乗っている。それはやはりイギリスでチャート1位になったファースト・ソロ『アズ・ユー・ワー』の成功の勢いをそのまま引き継ぐことができたからで、つまり、ソロになってからのリアムはある意味、自分の活動の在り方について冷徹に見切ってみせているのだ。
今回紹介するインタビューはリアムが自分のアーティスト性をどう捉えているのかよく物語っていてとても興味深い。いつもの威勢のいい語録になっているようで、自分自身を一度徹底的に追い込んだことを言葉尻ににじませているところが感慨深い。結局、自分にとって一番いい活動の仕方は、誰かに曲を書いてもらって自分の歌とメロディを加味していくことなのだと、そこまで彼自身が言い切るのは、そこを見誤って地獄を見たからだということも含んでいるからで、発言の迫力がすごい。そして、それだからこそ自分はいつでもオアシスをやる用意もできているのだと匂わせるところが、頼もしい限りなのだ。 (高見展)
リアム・ギャラガーの関連記事は現在発売中の『ロッキング・オン』3月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。