今回窪田が誌面で演じたのは、血を滲ませながら逃避行を繰り広げる男。強い眼差しの奥に反骨心や危うさを感じさせる窪田の表情から、この「悪い男」を取り巻くさまざまな物語を喚起させられる、短編映画のような濃厚なフォトセッションとなった。
また、「窪田自身は“悪い男”という存在をどうとらえているか」という質問からスタートしたインタビューでは、彼がさまざまな作品を通して向き合ってきた「正義」と「悪」に関しての考え方や、演じるキャラクターとの距離感についてなど、幅広い話題が繰り広げられる。
「悪い男への憧れはあります。それが世間的に悪だとしても正義だとしても、その人が持っている価値観を貫き通して生きるのは、ある意味抗っているということだと思うんです。(中略)人生1回きりだし、自分を保っていくこと、世間に流されないことは必要なことのひとつだとも思うので、それができるのはかっこいいですよね」
「僕はどんな役を演じるにしても、自分だけはその役の味方にならなきゃいけないと思ってやっているんです。(中略)どんなキャラクターでも作品の中での役割があるので、それをきちんと担うためには、理解することが一番かなと思ってずっとやっています」
そして、話題は7月スタートのドラマ『ヒモメン』へ。爽やかすぎるヒモ男という窪田にとっても新境地となるキャラクターだが、「お話をいただいてすぐ原作を読んで、一目惚れしてすぐやりたいと思った」のだという。
「翔ちゃんは、彼の小さな世界の中で生きることにはすごく長けているんです。そして、とにかく彼女のことだけはずーっと好き。そこにすごく魅力を感じました」
「翔ちゃんとして、いかに彼女役の川口(春奈)さんのいろんな顔を引き出せるか。そのためだったらなんでもしちゃうと思います(笑)」
「悪い男」という切り口から窪田正孝という俳優の底知れない魅力をひも解いた、必見の記事となっている。
なお、同特集には他に井浦新、瀬戸康史、中村倫也、北村匠海も登場。それぞれにどんな「悪い男」を演じているのか、その詳細はぜひ誌面をチェックしてほしい。