アイ・ヘイト・ケイトは、2004年にゼブラヘッドを脱退したジャスティン(Vo&G)が新たに立ち上げたバンドである。日本で絶大な人気を誇るゼブラヘッドのフロントマンだったジャスティンにとって、ここ東京でのライヴの実現は感慨深いものがあったに違いない。デビュー・アルバム『Embrace The Curse』を引っさげ、新しいバンド・メンバーと共にリキッドルームに立った彼は、「この3年間みんなに会えなくて寂しかった。待っててくれてありがとう!」と今日ここに集ったファンに感謝の念を評し、ファンも色とりどりのサイリュームのブレスレットを巻いた腕を高く掲げ、彼の帰還を迎えた。
超キャッチーで親しみやすいメロディと、下ネタ炸裂の憎めないキャラで人気沸騰したゼブラヘッドと比べると、アイ・ヘイト・ケイトのサウンドはもう少し荒削りでプリミティヴだが、カラフルなポップ・センスは流石に健在。彼らの最新パンク・アンセム“アウタ・マイ・ヘッド”や、本編ラストの“ア・ストーリー・アイ・キャント・ライト”の必殺泣きメロではコール&レスポンスとダイヴの嵐に。
「オマエラサイコー!」「トーキョーサイコー!」と何度も何度も叫び続けていたジャスティンの笑顔は、汗だくのオーディエンスが浮かべていた笑顔と一緒だった。(粉川しの)
アイ・ヘイト・ケイト @ 恵比寿リキッドルーム
2007.06.21