●セットリスト
1.ROCKSTEADY
2.TRAVELING GARGOYLE
3.Ark
4.DISCOGRAPHY
5.KILLER TUNE
6.From Noon Till Dawn
7.SIX DAY WONDER
8.シンクロ
9.SAD AND BEAUTIFUL WORLD
10.冬の太陽
11.Alternative Dancer
12.月に読む手紙
13.Curtain Falls
14.TENDER
15.DAY TO DAY
16.シンデレラソング
17.Melodic Storm
18.鱗(うろこ)
19.SENSELESS STORY TELLER SONY
20.Farewell Dear Deadman
(アンコール)
EN1.シーグラス
EN2.REMINDER
「対バンをずっとやってると、ワンマンが長く感じるよね(笑)。だけど、年末にSTUDIO COASTでワンマンをやるっていうのは、なんとなく体に染み付いてるっていうか……この景色を毎年のように見れるっていうのは、本当にかけがえのないことだと思います」
満場のフロアを見回して語りかけるホリエアツシ(Vo・G・Piano)の晴れやかな言葉が、新木場STUDIO COAST一面の拍手喝采を巻き起こしていく――。
6月の「BROKEN SCENE TOUR 2017」に続き、ねごと(新潟)/BIGMAMA(福岡&広島)/9mm Parabellum Bullet(大阪&高松)/ASIAN KUNG-FU GENERATION(札幌)/ACIDMAN(名古屋)といった錚々たる対バンゲストを迎えて行われた、今回の「BROKEN SCENE TOUR 2017 AW」。
2017年のテナーは対バンやフェス/イベント出演を積極的に行ってきた一方で、ワンマンライブはツアー初日=11/4・仙台Rensaと11/14・マイナビBLITZ赤坂、そして今回の12/12・新木場STUDIO COAST公演の3本のみ――ということで、超満員のオーディエンスの熱気が開演前から濃密に渦巻いていたフロアを、テナーの4人は“ROCKSTEADY”、“TRAVELING GARGOYLE”の剥き身のロックの躍動感と“Ark”の清冽なエッジ感でもって、伸びやかに歓喜の果てへと導いてみせた。
何より最高なのは、ロックのダイナミズムそのもののように磨き抜かれた4人のアンサンブルと歌声も、“SIX DAY WONDER”、“シンクロ”のようなピアノナンバーの麗しの音像も、張り詰めた緊迫感や切迫感ではなく、至ってポジティブでオープンマインドな生命力とともに鳴り渡っていたことだった。それによって、ホリエのメロディの魅力が格段にカラフルに咲き誇っていく――そんなマジックに満ちた一夜だった。
さらに“月に読む手紙”(Twitter発の4コマ漫画企画『シャープさんとタニタくん』テーマソング)、さらにはバンド自身初のコラボが実現したストレイテナー×秦 基博のシングル『灯り』のカップリングに収録されていた秦の名曲“鱗(うろこ)”のカバーなど、他アーティストとの共演/コラボレーション越しに新たな可能性を切り開いたこの1年を象徴するようなセットリストを構築していたのも印象的だった。
髪を切ってさっぱりした佇まいのホリエを日向がいじったところから「OJもそろそろ髪型変えるか……坊主?」(日向)、「(坊主は)職質がすげえんだよ!(笑)」(大山)と話の矛先を次々に他のメンバーに向けたり、「さっき“シンデレラソング”のところを、てっきり“Melodic Storm”だと思って弾いてた……」(日向)、「俺、モニター(スピーカー)がイカレたと思った(笑)」(ナカヤマ)と裏話をぶっちゃけたり……といった具合に、トークショウばりにフロアを沸かせていたMCも、STUDIO COASTの突き抜けるような開放感をさらに後押しするものだった。
アンコールで再登場したナカヤマの「今年3回しかワンマンをやらなかったおかげで、あなたたちの大切さがよくわかります。ありがとうございます!」の言葉に、熱い拍手喝采が広がる。
ホリエ 「でも、“SENSELESS〜”の時ばっかりは、あの変拍子にやられて、みんな手の動かし方がバラバラなの」
日向 「あれはでも、俺たちでさえ危ないもんな」
大山 「作曲した本人(ホリエ)が『あれって5(拍子)だよね?』って言ってたからね(笑)」
ホリエ 「あの曲の中で《理解に苦しんで〜》みたいな歌詞があるんだけど、俺が理解に苦しむっていう(笑)」
――そんな4人の自然体なやり取りが、会場の温度と一体感をなおも刻一刻と高めていく。
終演後ブログ