表現者を目指して歩んできた道のりで経験したことや感じてきた感情を、各々のクリエイティビティに存分に乗せながら、それぞれがEttoneというひとつのキャンバスに異なる色を塗り重ねていく。そんな重層的な表現のグラデーションが無限の色を生み出し始めている今、彼女たちのクリエイションの源にあるもの、そしてEttoneとして目指すところを訊いた。
インタビュー=中村萌 撮影=YUKI KAWASHIMA
──まずはEttoneとはどんなグループか教えていただけますか?Ettoneはメンバーそれぞれの人生を曲に込めたグループ。自分の気持ちに嘘をつかないことはすごく心がけているので、それがグループのスパイスになってたら嬉しい(yuzuki)
pia 今の自分が表現したいことや伝えたいメッセージ、リスナーさんに見てほしい景色や思い出してほしい気持ちに、精一杯クリエイティブに打ち込んで真面目に向き合う7人だと思っています。
shion 私はこのメンバーに出会ってから、知らなかった世界をたくさん知れました。みんなの世界観がバラバラだけど、それを共有してくれる。そこからいいケミストリーが起きているグループだなと感じています。
chiharu Ettoneはいい意味で、完璧じゃないグループだなって。もちろん完成形を求めてはいくんですけど、人間味や粗さをあえて残すところもあれば、残っちゃうところもあったりして。でもそれを大切に、7人の人間らしい部分がちゃんと楽曲や歌に残っているところが魅力なんですよね。
yuzuki Ettoneはメンバーそれぞれの人生を曲に込めたグループなんですよね。私は最年長なんですけど、大学も卒業したし、アルバイトもしたし、いろんな経験をしながら歌ってきた身として、自分の気持ちに嘘をつかないことはすごく心がけていて。それがグループのスパイスになってたらすごく嬉しいですし、そういう役割になれてたらいいなと思っています。
mirano 私にとっては第2の人生みたいな気がしています。私はyuzuちゃんと真逆で、高校も途中で通信に編入したし、アルバイトの経験もなくて、自分の夢や目標を叶えることを最優先にいろんなことを諦めることもあったので、最近やっと人間らしくなってきた気がしていて(笑)。当時を振り返ると、本当はどこか悲しかったとか、諦めた部分があったなとか……そんな本音にやっと気づけたりして。それをEttoneとして言葉や音楽で表現していきたいです。
anri Ettoneは「ジャパンコア」をモチーフとして持っているグループでもあるんですよね。すべてを見せない侘び寂びの文化だったり、行間を読んでもらったり、余韻を楽しむ感覚だったり──その伝え方の奥ゆかしさが「ジャパンコア」だと思うんです。Ettoneの楽曲も、輪郭をハッキリさせずに、その音や言葉が持つ色、光、雰囲気を提示することで聴く方に自分のものとして受け取ってもらおうっていうクリエイティブを目指しています。歌についてもハーモニーで見せきるのが私たちの特徴なんですけど、そこも然りで。ロジカルに働かせたいというより、感覚に直結して響かせるクリエイティブを目指すのが、私の思うEttoneかなと思います。
──その中でみなさんはそれぞれ、どんな役割を担っているのでしょうか?
shion Ettoneの中で私が何ができているのか正直あまりわからないんですけど、自分という軸だけはちゃんと持ってると思っていて。メンタルがあまり折れなかったり、ポジティブなところはグループにいい空気を流してるのかなと思います。
mirano shionはギャルなので(笑)、ギャル文化やJK文化に対する愛情が反映されている部分が大きくて。shionがSoundCloudに自分で作った曲を上げているんですけど……。
shion ビートとかはpiaに手伝ってもらったんですけど、中学や高校の頃の友達を思って書いた曲なんです。で、その曲をアップしたら友達から「ウチらにでしょ?」って連絡がきて、わかってくれて嬉しい!って。
anri shionは語彙でも音でもストレートに出してくれる人だよね。一緒に曲を作った時は、本当にいいマッチだなって感じました。私が具体化、shionは抽象化みたいないいバランスが取れているなと思います。
koyuki anriはアウトプットがすごくうまい。私が言葉に詰まったり、単語でポンポンって並べたものを文章にしてくれる力があって、みんなで歌詞を考える時とかにすごく的確に言葉を引き出してくれる。
mirano anriは他の6人の誰も通ってきてないような日本舞踊をルーツに持っていたり、古代文明が好きだったり……そういうユニークさがグループに大きく影響を与えているなと感じます!
anri 良くも悪くも、言語優位な思考法をしているのが私の特徴かなと思います。私の興味分野だけだと、若くない価値観で凝り固まる可能性があるんですけど(笑)、グループとしてはそこにギャルがいたり、海外のバイブスがいたりでうまくバランスが保たれているなと感じます。
pia 私は海外育ちなので、みんなと環境が違う中で育ってきた視点からアイデアを提案したり、メロディを書いたりしています。今自分が悩んでることもすべて意味があるんじゃないかなって思うと救いになる(chiharu)
chiharu piaは本当に耳がいいなぁって思う。私が書いた詞を音としてとらえて「これはちょっと違う」みたいなことを言ってくれて、すごく勉強になります。
pia 日本語の歌詞を書くのが苦手なので、「a・o・i・uで終わる言葉やフレーズ、何かないかな?」って母音ではめていって。
chiharu そこにはまって意味が通る言葉をみんなで探して提案するんです。謎解きみたいで楽しかった(笑)。あとmiranoも耳がいいよね! 音に対しての知識量も多いなと思う。
koyuki 音感もリズム感もいいよね。
mirano 嬉しいな。リズム感は、ダンスが得意だからかも。それで言うと、私はダンスをいちばん努力してきたので、ダンスで貢献したいなと思います。ステージで表現するにあたってどういうダンスがいいかな?ってみんなと考えていきたいです。
chiharu 私はグループの中でいちばん日本人らしい性格をしているんじゃないかな?と思っています。 人間って根本にネガティブなところがある気がしていて、私も陰の部分が少し多くて、そこが嫌な時もあるんですけど。その悩みの種を楽曲のメッセージとして提供できるところが私の魅力なのかなと思います。
──問題提起というか、きっかけを作ってくれるような?
chiharu そうですね。今自分が悩んでることもすべて意味があるんじゃないかなって思うと救いになるんです。私ならではのものもたくさん提供できるのかなと思います。
koyuki 私はムードメーカーって言ってもらえます。どんな話も楽しく聞くことができるし、練習で疲れている時にも「頑張ろう!」ってみんなで一緒にアガれるようにできているのかなと思います。
chiharu いつも明るく盛り上げてくれます!
koyuki yuzukiは歌の歴がいちばん長くて知識もあるので、グルーヴ感の出し方とか歌いまわしとか、歌のニュアンスをまとめてくれる存在だよね。
pia たぶんyuzuちゃんは歌がすっごく大好きで……だよね?
yuzuki うん、大好き!
pia それが伝わってくるし、今感じていることを声に出すことが得意で。この時期にこういう気持ちでいて、こういう自分で、こういう気持ちを表現したいとか、めっちゃ伝わってくるんです。それもEttoneが目指す人間っぽさ、等身大の表現に繋がっていると思います。
anri 私たちが頑張ってもたどり着けない類の色気もありますし。
yuzuki ヤバい、恥ずかしい。嬉しい! ありがと!
全員 (笑)。