まじめな話、ロックやポップ・ミュージックの「本場」では決してないオーストラリアや北欧、そして日本では、その時代的な流れを無視したかのごとく、突然変異的にグレイトな音楽が登場することがままある。アバやカーディガンズ、カイリー・ミノーグやザ・ゴー・ビトウィーンズなんかは完全にそうだったし、日本で言うところのネオ・アコースティックも。ちなみに、このターム、海外ではあまり通じないのでご注意を。欧米でも広く流布している言葉を使うなら、インディ・ポップど真ん中って感じ! 楽しすぎる!
カタカナより英語表記のほうが奇妙に見えるバンド名(サン・フランシスコのサンは、SunでもSonでもないわけで……)に漂う脱力ぶりも、まさにそんな感じだ。(伊藤英嗣)