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現在、SNSには冷笑主義が蔓延している。情熱を持つ人や自己主張している人を晒し上げては、斜に構えて揚げ足を取るアレだ。見かけるたびに嫌な気持ちになるが、わざわざ反論するのも面倒だし、まぁそういう時代だしな、と見て見ぬふりをしてしまう。いつの間にか、冷笑というウイルスに毒されているのだろう。Cloudyの“孤軍奮闘歌”を聴いて、そんな自分に活を入れられた気がした。切り裂くような鋭いギターから始まり、地に足の着いた力強いリズムに導かれ、衝動が溢れる叫びに近い声で小柴タケトは歌う。《指差して笑えよ/逆境は名作の必需品》《シラケた言葉に君の道を委ねるな》と。彼らは古きよきロックの血をたぎらせながら、それでいて懐古主義ではなく、「今」を生きる者たちのためのロックをガムシャラに鳴らしている。《孤独がどうした 君の傍には/君とこの唄がついている》と断言するCloudyのまっすぐな意思が、思春期の少年少女はもちろん、時代を言い訳に諦めかけている大人たちにも届いてほしい。(後藤寛子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年4月号より)
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