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「聴いたことのないジャンルを作る」というテーマを掲げながら、絶えず音楽的冒険を続けるa子。前作のアルバム以降の約2年間にわたる挑戦の積み重ねが、今作に美しく結実。濃厚なファンクグルーヴと妖艶なエキゾチシズムが美しく溶け合う“magic”をはじめ、多彩なエッセンスを独自のブレンドでミクスチャーした楽曲が並ぶ。ミックスを含む細部への綿密なこだわりや野心的な実験精神に貫かれている今作だが、特筆すべきは、どの曲も、これまでの楽曲よりさらに全方位に開かれていること。言うなれば、a子流J-POP。彼女に対して多かれ少なかれミステリアスなイメージを抱いていた人がいるかもしれないが、むしろ今作からは親密なフィーリングが伝わってくる。特に、3つのアニメタイアップ曲“Turn It Up”“MOVE MOVE”“ハーモニー”は、キャッチーさとアバンギャルドさのバランスが絶妙。個人的には、“恋は生まれた”における、ありのままの自分をそのまま曝け出すような無防備な歌声に、思わずはっとさせられた。(松本侃士)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年7月号より)
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