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多くのリスナーと出会えた大型タイアップ、様々な音楽フェスへの出演、刺激的なコラボなど、アクティブな活動を繰り広げた2025年を締めくくる曲は、温かなトーンで満ちあふれている。「best friend」を意味するワードを掲げていることが示す通り、描かれているのは友情。気が合うというだけでなく、一方が抱く喜怒哀楽が他方にとっても切実な自分事であり、共に過ごす中で自ずと未来も見つめられる間柄が“bestie”なのだと、この曲に耳を傾けると実感できる。友情は打算とは無縁で、大袈裟な美辞麗句で語るものでもない。そんなテーマを歌い上げることに長けているのがAsakura(Vo・G)なのだと思う。声を張り上げたり、感情過多になったりせず、比較的平熱のトーンに心の機微を豊かに宿らせる歌声が、この曲でも発揮されている。《もしも道がないなら新しい道君と進むだけ》の末尾《け》など、ふと現れる微かな揺らめき、震えは、膨大な感情を伝える。じっくり耳を凝らしながら受け止めることをおすすめしたい。(田中大)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年2月号より)
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