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2022年にリリースされた前作『Hateful Failures』以降、ほぼ音源を発表せず、ライブやフェスという現場を中心に活動してきたSurvive Said The Prophet。今年7月にIvan（G）が脱退するなど、その道程は順風満帆なだけではなかったことが想像される。だが、サバプロのロックは困難を乗り越えれば乗り越えるほど輝きを増すものだ。ただアグレッシブに扇動するためではなく、自らの迷いや深い傷も音と歌に込めてきた彼らは、3年ぶりの新作のタイトルに「愛」という言葉をつけた。その覚悟ゆえか、もともと持ち味だったエモーショナルなメロディと壮大なサウンドスケープがさらに強化。盟友・Ryo Kinoshitaを迎えた“Useless feat. Ryo Kinoshita（Knosis）”など過激に攻めるところは研ぎ澄ませつつ、ラストナンバー“Confession”での包み込むようなバンドアレンジとYosh（Vo）の表現力に心が震えた。愛がなければ希望もない──と歌うこのメロディがライブで共有された時、きっと過去最高に美しい光景が広がるだろう。（後藤寛子）（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年11月号より）
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