桑田佳祐がホストとして、あいみょん、桜井和寿、吉井和哉、原由子、竹内まりやという超豪華ゲスト達を招き、それぞれが自身のオリジナル曲、カバー曲、サザンや桑田佳祐のカバー曲を歌う。桑田はゲストに寄り添いながら、時にギターを弾き一緒に歌う。そこで歌われる洋邦交えた名曲の数々。
この日本武道館で行われた「九段下フォーク・フェスティバル'25」はTOKYO
FMの開局55周年と、同局の冠番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」の放送30周年を記念した一夜限りのイベントだった。
「フォーク」の定義はいろいろあるが、この日のそれは「ギター一本持ち寄れば気軽に楽しめる大衆音楽」という意味での「フォーク」。だからこそ音楽の原点への愛が詰まっていて、一曲ごとに桑田佳祐と各ゲスト同士のリスペクトが溢れ素晴らしかった。
個人的には、桑田佳祐と桜井和寿の"奇跡の地球"を30年振りに生で聴けたことも特別な体験だった。
(海津亮)