10月20日（月）発売のCUT11月号の表紙巻頭特集は実写映画『秒速5センチメートル』。
松村北斗さんが飾る表紙ビジュアルがこちらです！
公開1週目から大きな話題を呼んでいる『秒速5センチメートル』。18年前に新海誠監督が生んだアニメーション映画を原作に、奥山由之さんが監督を、松村北斗さんが主人公・遠野貴樹役を務めて実写映画化された本作は、時を超えて多くの人の胸に刺さっています。
10月20日発売のCUT11月号では、本作の深遠な魅力に迫るべく、2本のインタビューを実施。『すずめの戸締まり』でもタッグを組んだ松村さん×新海さんの対談と、奥山監督のソロインタビューをお届けします。また、作中で印象的な「桜」を感じさせる、松村さんのフォトセッションもたっぷり掲載。映画鑑賞前にも、鑑賞後にもお楽しみいただける特集です。
以下、特集のリード文を発売に先駆けて公開します。CUTの発売は10月20日（月）。お楽しみに！
2007年、1本の劇場アニメーションが公開され、それから長い時間をかけて、その映画で描かれたものは実にたくさんの人の心に刺さった。その映画の名は『秒速5センチメートル』。監督は新海誠。公開時も単館公開ながら、興行収入1億円のヒットになったので、すぐに多くの人の心に刺さった作品だとも言える。しかしこの映画がその後、世に与えた影響はそのような規模ではない。もちろん2016年の『君の名は。』の大ヒットによって、多くの人が『秒速5センチメートル』に気づいた。しかし『君の名は。』の世界を揺るがした感動と、『秒速5センチメートル』が観た人の心に残した痛みはまったく種類の違うものだった。やはり『秒速5センチメートル』は、その作品の特殊性において、長い時間をかけて、たくさんの人の心に刺さり続けたのである。とても深く繊細に、まるでその人の心の形を言い当てるように、観た人それぞれ違う形で。
そんな『秒速5センチメートル』が実写映画となった。監督の奥山由之、主人公の遠野貴樹を演じる松村北斗をはじめ、劇場アニメーションの『秒速5センチメートル』に静かに大きく切実に人生を変えられたたくさんの人が、この実写映画に関わっている。もちろん原作には、なかった要素がたくさんあり、2025年に実写映画として公開される意味が追求された作品になっている。そして同時に、原作が公開されてから18年間、『秒速5センチメートル』という物語が普遍性を、持ち続けるどころか膨らませ続けてきた、その日常的なのに神秘的な力の正体に迫る作品にもなっている。
この世に生まれること。人と出会うこと。恋をすること。離ればなれになること。忘れられないこと。いつか死んでしまうこと。でも死ぬまで生きていくこと。その命とともに呼吸する心があること。心と心が、星と星が時を超えながら光を届け合うように、惹かれ合うこと。渡せなかった手紙を心に秘めながら、強く前に踏み出すこと──そんな誰もが知っている、もしくはこれから知っていく普遍を、この実写映画では、生々しいくらいの温もりで感じることができる。また時を超えながら、この実写映画『秒速5センチメートル』も多くの人の心に刺さっていくだろう。今回の特集に登場してくれたのは松村北斗、新海誠、奥山由之。それぞれ主演俳優、原作者、監督というよりも、この物語と共に自分の人生の宇宙空間を漂い続けるひとりとして、証言するように切実な言葉を届けてくれた。（古河晋）
CUT11月号のラインナップは以下の通りです。
時を超えて刺さる──『秒速5センチメートル』
松村北斗×新海誠／奥山由之アニメーション映画の傑作『秒速5センチメートル』が、18年の時を超え実写映画化。主演俳優、原作者、監督それぞれの視点で、心に刺さる物語の秘密を明かす。
『羅小黒戦記』が示す、未来の選び方
花澤香菜／宮野真守
『羅小黒戦記２ ぼくらが望む未来』がまもなく日本公開！ 続投キャストふたりのインタビューで、作品＆キャラクターへの想いを紐解く。CUTだけの描き下ろしバックカバーも！
髙橋海人 『君の顔では泣けない』
菅田将暉×神木隆之介 『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』
吉沢亮 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
山田裕貴 『爆弾』
大泉洋 『ちょっとだけエスパー』
INI 後藤威尊×佐野雄大
超特急 リョウガ×シューヤ
『SPY×FAMILY』Season 3 江口拓也×種﨑敦美×早見沙織×松田健一郎
塩野瑛久 『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』
佐野勇斗 『ESCAPE それは誘拐のはずだった』
KUROMI
小林千晃 『忍者と極道』
鈴木拡樹×阪本奨悟 舞台『マイホームヒーロー』
『ミュージカル「忍たま乱太郎」第15弾再演 走れ四年生！ 戦え六年生！ ～閻魔岳を駆け抜けろ～』新井雄也×坂垣怜次
AWARD：ヴェネチア国際映画祭
今月のバズマン。～BUZZ OF THE MONTH～ 第123回：坂元愛登
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