ドラマ『真犯人フラグ』の主題歌として書き下ろされた“seeker”はシリアスなムードの中をハードなビートとノイジーなギター、そしてドラマチックなシンセとともに疾走するロックチューン。ポップな一面と同時にハードエッジなロックバンドとしての一面も持つ
Novelbrightの面目躍如たる攻撃的な1曲だ。そしてもうひとつの表題曲“ワンルーム”は切ない心情を美しいサウンドとともに歌い上げるバラードの王道。代表曲のひとつである“ふたつの影”の続編として書かれた曲ということで、あの曲とリンクする《「幸せになって」なんてダサいな》というフレーズには時を経てなお募る思いが凝縮されていて泣ける。カップリングの山田海斗作詞による“Designs of Happiness”も含めて、3曲それぞれ、極端なまでに振り切ったシングル。驚くのは竹中雄大の歌も曲によってまったく違って聴こえてくるところだ。表現というよりももっと生体反応的なところで声色と節回しを切り替えているような自然さで表情を変えていく彼の歌があればこそ、彼らの音はもっと自由になっていけるのだと再認識した。(小川智宏)
『ROCKIN'ON JAPAN』1月号より