9月26日の劇場公開までまだ間があるというのに、早くも話題沸騰中の『レッド・ツェッペリン:ビカミング』。
これまでドキュメンタリー制作を拒み続けてきたジミー・ペイジが首を縦に振ったのは今回が初のことだが、どうやら一度引き受けた案件についてはきっちりと対応するのが彼の身上であるようで、彼自身はもちろんロバート・プラントも、当初は出演を断っていたというジョン・ポール・ジョーンズも、たっぷりとこの作品の中で「いかにして彼らがレッド・ツェッペリンになったか」を語り尽くしている。
しかもそうした近年の発言に、ジョン・ボーナムの生前の発言音声が絡んでくる構成にも痺れるものがあるし、豊富な貴重映像がとても丁寧に扱われている点、さらに誤解を恐れずに言うならば「余計な登場人物が一切いないこと」も、この作品の特色のひとつになっている。
7月7日発売のロッキング・オン8月号誌上では、この画期的ドキュメンタリーについてじっくりと掘り下げるとともに、1969年当時に行なわれた貴重なペイジのインタビューも掲載される。
その内容は、まさにこの映画の副読本的テキストというべきもの。実際にスクリーンに向き合う前に読めば、きっと頭の中に映像が浮かんできて、期待感が膨らむこと請け合いだ。是非お読みいただきたい!(増田勇一)
レッド・ツェッペリンの記事が掲載されるロッキング・オン8月号