4月のPUNKSPRINGの東京公演でヘッドライナーを務め、東京では単独公演も行ったイギー・ポップ。
77歳(来日公演当時)とはとても思えない、あまりにエネルギッシュでパワーに溢れたライブだったが、なによりも驚いたのはロックファンとしてイギーに期待するものがすべて、ものすごいボルテージで詰まった内容になっていたことだ。
その内容は大半がザ・ストゥージズとしてのもので、それは徹頭徹尾ガレージロックで、そこにはロックンロール、ビートロック、R&B、ブルースと60年代中盤のアメリカのロックの最も硬質な音と叫びが鳴るものになっていた。
もちろん、イギーを「ゴッドファーザーオブパンク」と形容する人は多いし、誰が聴いてもパンクの源流にイギーやMC5などのガレージロックがあるのは確かだ。そうした事情を、イギー自身はどう捉えているのか。
次号のロッキング・オンでは、そうしたことやストゥージズなどについて語るイギーのインタビューを掲載します。大人しい子供だったイギーが、ロックンロール最強の野生児へと開花していく足跡を追う発言集となっています。
また、東京単独公演のライブレポートも併せて掲載しますので、観られた方も観られなかった方も是非お目通し下さい。(高見展)
イギー・ポップの記事が掲載されるロッキング・オン6月号